白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年の仕事納め

白澤社は今日が2013年の仕事納めとなります。 今年も一年間、さまざまな方々のお世話になりました。ありがとうございました。 とりわけ小社の本を読んでくださった皆様には、篤く御礼を申し上げます。 この一年を振り返るといろいろなことがありました。 『…

木前利秋『メタ構想力』――木前利秋先生を偲んで

木前利秋先生(大阪大学人間科学研究科教授)が、去る12月4日にご逝去されたとのお知らせをいただきました。享年62歳とのことでした。謹んでお悔やみを申し上げます。 木前先生には、小社では『変容するシティズンシップ』(2011)、『葛藤するシティズンシ…

12/7.8ジェンダー史学会で書籍展示

来週の土日(12/7.8)に一橋大学(東京都国立市)で開催されるジェンダー史学会第10回記念大会で書籍展示を行います。 ジェンダー史学会さんのホームページより↓ http://ghaj.jp/meeting/pg72.html 当日は、いまご好評いただいている『翻訳がつくる日本語』…

「どんくさい」テディ?--トラムの社会的観相学--(表 弘一郎)

新刊『アドルノの社会理論』の著者、表弘一郎さんに、多方面での活躍と難解な哲学で知られる思想家アドルノの横顔を紹介するエッセイを寄稿していただきました。なお、以下の文章の著作権は表弘一郎氏にあります。(白澤社ブログ担当者) 「どんくさい」テデ…

「夕刊ブラッシュアップ」で『翻訳がつくる日本語』

本日、テレビ朝日系列で放映されたテレビ番組「ワイド!スクランブル」の「夕刊ブラッシュアップ」のコーナーで、小社刊、中村桃子著『翻訳がつくる日本語』を取り上げた東京スポーツ紙(東京スポーツ新聞社発行)の記事が取り上げられました。 「夕刊ブラッ…

『アドルノの社会理論』

このたび白澤社では、表弘一郎著『アドルノの社会理論』を刊行しました。 概要 書 名:アドルノの社会理論 副書名:循環と偶然性 著 者:表弘一郎 体 裁:四六判上製、288ページ 本体価格:3,000円+税 ISBN978-4-7684-7952-0 C1010 内容説明 グローバル化と…

第十五回図書館総合展

パシフィコ横浜で10月31日まで開催されていた第十五回図書館総合展に行ってきました。 同展の「図書館へのおすすめ本」コーナーに、小社の本も出展していたからです。 言語のコーナーの上の段、左には重厚な『「修辞」という思想--章炳麟と漢字圏の言語論的…

「歴史地理教育11月号」で『リスク社会の授業づくり』紹介

子安潤著『リスク社会の授業づくり』が、「歴史地理教育11月号」(歴史教育者協議会)の「読書室」欄(同誌p92-p93)で取り上げられました。 歴史教育者協議会さんのホームページから、「歴史地理教育」誌の紹介ページ↓ http://www.jca.apc.org/rekkyo/html/…

「出版ニュース」で『翻訳がつくる日本語』紹介

刊行以来、各誌紙で取り上げられ快進撃を続けている小社刊、中村桃子著『翻訳がつくる日本語』が、このたび「出版ニュース」10月下旬号の「Book Guide」欄でも取り上げられました。 該当箇所を引用します。 ハリー・ポッターシリーズに登場する女の子・ハー…

[書評・紹介記事など]朝日新聞読書面に『翻訳がつくる日本語』

本日10月13日付朝日新聞の読書面に、中村桃子著『翻訳がつくる日本語』の書評が掲載されました。 評者は『まほろ駅前多田便利軒』(文藝春秋)などのヒット作で知られる、作家の三浦しをんさん。 三浦しをんさんのブログはこちら↓ http://blog.goo.ne.jp/bel…

昨日は反響いろいろ

昨日、10月3日は、小社にとってたいへん盛り上がった一日でした。 朝、出社すると事務所の郵便受けに、河原井純子著『雑木林の決意』を読んでくださった方から共感のこもった読者はがきが届いていました。 お昼休みに書店さんに行くと、今発売中の『ダ・ヴ…

今度は北海道新聞だわ!―『翻訳がつくる日本語』紹介

ご評判をいただいている『翻訳がつくる日本語』(中村桃子著)、先日、九州のブロック紙、西日本新聞で紹介されたばかりですが、今度は「道新」の愛称で親しまれている北海道新聞でも取り上げられました。 北海道新聞9月2日付の文化面に掲載の「@道新文化…

西日本新聞で『翻訳がつくる日本語』紹介

A.やあ、もう九月だというのに毎日暑いね。 B.ほんとうにそうね。こういうときは涼しいところで本を読むのが一番だわ。 A.でも暑いときに読みたくなるような本なんてあるのかい? B.それがあるのよ。西日本新聞を知っているかしら? A.もちろん知ってい…

『福祉社会学研究10』でシティズンシップ論が書評されました

『福祉社会学研究10』(福祉社会学会)で、小社刊行の木前利秋・亀山俊朗・時安邦治編著『変容するシティズンシップ』と同『葛藤するシティズンシップ』の二冊が書評されました。 福祉社会学会さんのホームページ→http://www.jws-assoc.jp/ 評者は、堅田香緒…

日経で『翻訳がつくる日本語』が紹介されたわ

暑い日が続きます。6年ぶりに40度を超える気温が観測されたことを報じた昨日の日本経済新聞(8月11日付朝刊)の読書欄で、小社刊行の新刊『翻訳がつくる日本語』(中村桃子著)が紹介されました。 映画、テレビ、新聞などにおける翻訳を注意深く観察し、改…

中村桃子『翻訳がつくる日本語』刊行

このたび白澤社では中村桃子著『翻訳がつくる日本語』を刊行しました。 概要 書 名:翻訳がつくる日本語 副書名:ヒロインは「女ことば」を話し続ける 著 者:中村桃子 体 裁:四六判並製、208ページ 本体価格:2,000円+税 ISBN978-4-7684-7951-3 C0081 内…

お岩様の顔

書店さまからお電話をいただきました。 お客様から「お岩様はほんとうは美人じゃなかったという本はないか」とお尋ねがあったが、おたくの新刊はそれにあたるのか、とのお問い合わせ。 売上は多いにこしたことはありませんが、しかし、このお問い合わせに「…

『実録四谷怪談』の挿絵について

今月刊行しました『実録四谷怪談 現代語訳『四ッ谷雑談集』』の挿絵についてお尋ねをいただきましたので、このブログでまとめてお答えいたします。 挿絵は『今古実録四谷雑談』から 『実録四谷怪談』には計6点の挿絵が掲載されています。 例えばこんな絵で…

『実録四谷怪談』が「小説推理」で紹介

「小説推理」2013年9月特大号の「今月のベスト・ブック」欄で、小社刊『実録四谷怪談』が取り上げられました。 「小説推理」さんのサイト↓ http://www.futabasha.co.jp/magazine/suiri.html 『幽』編集長としてご活躍の東雅夫さん執筆による「今月のベスト…

読みやすくするために

梅雨の再来なのか、じとじとした蒸し暑い日が続きます。 今日は新刊『実録四谷怪談 現代語訳『四ッ谷雑談集』』に序文を寄せてくださった横山泰子先生(法政大学)とお昼をご一緒しました。 横山泰子先生といえば、『四谷怪談は面白い』(平凡社)など、数々…

『実録四谷怪談 現代語訳『四ッ谷雑談集』』

このたび白澤社では『実録四谷怪談−現代語訳『四ッ谷雑談集』』を刊行しました。 鶴屋南北の歌舞伎『東海道四谷怪談』や京極夏彦さんの小説『嗤う伊右衛門』(中央公論新社・角川文庫)の題材となった江戸時代の実録小説の現代語訳です。 猛暑の読書に、じわ…

営業日報7/8同じ顔の人

いやあ、驚きました。 お暑うございます。白澤社の営業担当です。 来週刊行予定の『実録四谷怪談 現代語訳『四ッ谷雑談集』』の新刊営業で都内の書店さんにご挨拶してまわっているのですが、本日は東京駅前の八重洲ブックセンター本店さんにお邪魔して驚くよ…

『雑木林の決意』の著者が「毎日新聞」で紹介

先月5/15〜26に、吉祥寺の井の頭公園近くのGallery & Cafe inoで開かれた「雑木林の決意」原画展についての記事が、「毎日新聞」6月10日夕刊の「人・模・様」に載りました。 http://mainichi.jp/feature/news/20130610dde007070073000c.html 「個性が尊重さ…

読者から『リスク社会の授業づくり』に

今月初めに刊行した『リスク社会の授業づくり』に読者からの感想が寄せられました。 ブログ掲載のご許可をいただきましたので、ご紹介いたします。 著者のこれまでの主張が、3.11以後の状況からさらに深化して展開されている。 とりわけ5章の文章が著者の物…

『雑木林の決意』原画展やってます

日曜日に河原井純子さん『雑木林の決意』原画展に行ってきました。 吉祥寺にある家族連れに人気の井の頭公園、そこからほど近い閑静な住宅街にあるギャラリー&カフェinoが会場です。 小さなスペースの白い壁に、河原井さんの人柄あふれるほっこりと温かな原…

「女性手帳」?

報道されてから少し時間が経ってしまいましたが、政府は「女性手帳」というものの導入を検討しているそうです。 「「女性手帳」導入に異論なし 少子化対策の作業部会」@共同通信 http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013050701001941.html 政府は7日、少子…

『リスク社会の授業づくり』

このたび白澤社では、子安潤『リスク社会の授業づくり』を刊行しました。 「東日本大震災から私の研究関心は、動いた」という著者が、リスク社会という観点から教育を見直した斬新な教育学書です。 「お家へ帰らないで!って言えばよかったじゃん」 これは本…

『雑木林の決意』原画展のご案内

河原井純子『雑木林の決意』(小社刊)の刊行を記念した原画展が開かれますのでご案内いたします。 期日:2013年5月15日(水)〜同26日(日) 時間:10:30〜16:00 *20日(月)21日(火)は休み 会場:Gallery & Cafe ino 三鷹市井の頭2-4-21 TEL:0422-24-6…

「ダ・ヴィンチ」3月号で『死霊解脱物語聞書』紹介

「ダ・ヴィンチ」2013年3月号の「幽・怪談通信」欄で、小社刊『死霊解脱物語聞書』が取り上げられました。 「ダ・ヴィンチ」さんのサイト↓ http://ddnavi.com/ なんとそれも「怪談OF THE YEAR 2012」の一冊として取り上げられたのです。 「怪談OF THE YEAR …

『雑木林の決意』への読者からのお便り

先日刊行いたしました河原井純子(絵と文)『雑木林の決意』に読者の皆様から続々とお便りが寄せられております。 わざわざご感想をお寄せいただきありがとうございました。 そのうちの一部を紹介させていただきます。 まず、埼玉県の女性の方から。 絵本と…