白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「人形の趣味」収録の建前――『江戸の残映』編集こぼれ話

さて、このたび白澤社より刊行いたしました、東雅夫さんの編になる岡本綺堂随筆選は『江戸の残映――綺堂怪奇随筆選』と銘打ちました。 早くもご一読下さった読者は御承知でしょうが、江戸懐古、または怪奇趣味に溢れる作品の並ぶなか、一編のみ、江戸とも怪奇…

今朝の東京新聞に『江戸の残映』と『クダン狩り』の広告

10/27付東京新聞朝刊に新刊『江戸の残映』と『クダン狩り』の広告を出しました。 ぺりかん社さんと法蔵館さんに挟まれて居心地がよさそうです。 さっそくこの広告をご覧になった読者からお問い合わせのお電話もいただきました。 手ごたえがうれしい! 新刊『…

ド迫力の白澤3D

人面獣身に三つの眼で知られる神獣白澤の姿は図画ではよく見かけますが、立体の彫刻ではめったにお目にかかりません。 その白澤の彫刻が、今夏、福岡県大川市立清力美術館で催された「水墨画に見る江戸の暮らし展」に出品されたそうです。 制作したのは福岡…

狸せんべい有ります――『江戸の残映』編集こぼれ話

新刊『江戸の残映』(岡本綺堂著/東雅夫編)に収められた「十番雑記」は関東大震災で自宅を焼かれた岡本綺堂が麻布十番の仮住まいでの日々を書き留めたもの。 麻布十番の綺堂の住まいは狸坂と暗闇坂に挟まれたところにありました。この二つの坂の名前を綺堂…

猿の髪切――『江戸の残映』編集こぼれ話

新刊『江戸の残映』(岡本綺堂著/東雅夫編)に収められた綺堂の随筆「甲字楼夜話」は「髪切」という妖怪についての短文から始まります。 どなたもご存知の通り、江戸時代は誰もが髷を結っていましたが、この髷が本人の気づかぬうちに元結からブツリと切り落…

新刊『江戸の残映』(東雅夫編)出来!

東雅夫編『江戸の残映――綺堂怪奇随筆選』が出来上がってまいりました。 本書収録の「焼かれた夜」「十番雑記」に登場する麻布十番あたりの切絵図の前で記念撮影。 [書 名]江戸の残映 [副書名]綺堂怪奇随筆選 [著 者]岡本綺堂 [編 者]東雅夫 [頁数・…