2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
岸見一郎著『三木清『人生論ノート』を読む』の読者からご質問をいただいておりました。 ご質問の趣旨は次のようなものです。 『三木清『人生論ノート』を読む』の105頁に「自然は芸術を模倣するというのはよく知られた言葉である」とあるが、芸術は人間の営…
猛暑をしのぐ白澤社怪談本の〆はこれ、篠原進監修『新選百物語―吉文字屋怪談本 翻刻・現代語訳』(翻刻・注・現代語訳=岡島由佳)。 この『新選百物語』におさめられた怪異談は怖い話ばかりではなく、笑い話風のものや人情話風のものもあってバラエティに富…
真夏の怪談にもっともふさわしいのは、実は『牡丹灯籠』であります。 牡丹灯籠 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)季節もまさに夏、お盆のころ、盆提灯に似た牡丹灯籠を提げた美女が、カランコロンカランコロンと駒下駄を鳴らして…というのは、円朝の長篇落語『怪…