白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

猛暑をしのぐ白澤社怪談本の決定版『新選百物語―吉文字屋怪談本 翻刻・現代語訳』

猛暑をしのぐ白澤社怪談本の〆はこれ、篠原進監修『新選百物語―吉文字屋怪談本 翻刻・現代語訳』(翻刻・注・現代語訳=岡島由佳)。 この『新選百物語』におさめられた怪異談は怖い話ばかりではなく、笑い話風のものや人情話風のものもあってバラエティに富…

真夏の怪談にふさわしいのは『牡丹灯籠』

真夏の怪談にもっともふさわしいのは、実は『牡丹灯籠』であります。季節もまさに夏、お盆のころ、盆提灯に似た牡丹灯籠を提げた美女が、カランコロンカランコロンと駒下駄を鳴らして…というのは、円朝の長篇落語『怪談牡丹燈籠』でおなじみになった光景です…

アイドルから虫まで―『皿屋敷』

猛暑の暴威に立ち向かう〈江戸怪談を読む〉叢書第三弾は、『皿屋敷―幽霊お菊と皿と井戸』です。いかにも怪談らしいお話のヒロインお菊ちゃんは、『死霊解脱物語聞書』の累さん、「四谷怪談」のお岩さまと合せて江戸三大幽霊と申します。物語のなかでの年齢が…

甦った累怪談

〈江戸怪談を読む〉叢書の記念すべき一冊目は累(かさね)怪談の原典『死霊解脱物語聞書』(小二田誠二・解題・解説)でした。前回ご紹介した『四ツ谷雑談集』にも影響を与えた物語です。北関東の農村で起きた憑霊事件を、当事者たちへの聞き取り調査から再…

幽霊の日には四谷怪談

今日は、文政八年(1825)七月二十六日に鶴屋南北『東海道四谷怪談』が初演されたことにちなみ、幽霊の日とされているそうです。幽霊と言えば、お岩様、お岩様と言えば四谷怪談と相場が決まっていたほど、南北の芝居に登場するお岩様の亡霊は日本の幽霊イメー…

夏だ!怪談だ!

久しぶりに青空が見えたと思ったら、真夏の日差しがドーンと押し寄せてきました。夏といえば、怪談です。小社では〈江戸怪談を読む〉と銘打って、近世怪談に現代語訳と注釈を添えてご紹介するシリーズを刊行しております(既刊5冊)。『死霊解脱物語聞書』…

信濃毎日新聞で『表象天皇制論講義』紹介

2019/7/14付 信濃毎日新聞の書評欄で、茂木謙之介著『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』が紹介されました該当箇所を抜粋させていただきます。 私たちの天皇制のイメージは、大半がメディアからの情報によって形作られている。本書は近現代の天皇制を…

『表象天皇制論講義』序章1読めます!

出血大サービス!好評発売中の『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』より、序章「表象の集積体としての天皇(制)──方法と視座」の「1 本書の問いと、問いの困難さ」から「2 本書の対象と方法」のはじめのあたりまでをご覧いただけます。 下記のURLを…

『表象天皇制論講義』(茂木謙之介著)まえがき

好評発売中の『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』(茂木謙之介著)の「まえがき」をご覧いただけます。下記のURLをクリックしてください。↓表象天皇制論講義 扉-「まえがき」https://indd.adobe.com/view/85366dbd-60f0-4cf0-ae6f-45c4ef7b2e24 なお…

『表象天皇制論講義』目次

好評発売中の茂木謙之介著『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』の目次(節見出し含む)をご覧いただけます。下記のURLをクリックしてください。↓表象天皇制論講義◎目次https://indd.adobe.com/view/83ccea1e-8676-49c7-9073-a5cb0aa0bf34 なお同書の書…

長谷川亮一『教育勅語の戦後』が『教育学研究』誌で紹介

長谷川亮一著『教育勅語の戦後』が日本教育学会機関誌『教育学研究』第86巻第1号で紹介されました。紹介してくださったのは、教育学者(教育史)の米田俊彦さん(お茶の水女子大学)です。米田さんは、「本書を読み、紹介者は、教育勅語に戦後史が脈々と存…

手品のような鮮やかさ!『イラストで読む キーワード哲学入門』紹介(平井靖史さん)

ツイッターをながめていたら、たいへんうれしいことがありました。斬新なベルクソン研究で知られる哲学者の平井靖史さん(福岡大学)がご自身のツイッターで、小社刊『イラストで読む キーワード哲学入門』(永野潤著)を激賞してくださっていたのです。平井…

『表象天皇制論講義』刊行

このたび白澤社では、茂木謙之介著『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』を刊行いたしました。今週末頃から全国の主要書店で発売される予定です。新刊『表象天皇制論講義』概要[書 名]表象天皇制論講義[副 題]皇族・地域・メディア[著 者]茂木謙…

小社へのご連絡は

まれにこのブログのコメント欄に、お仕事がらみのご連絡をいただくことがあります。このブログは、小社の出版活動についてのお知らせと、編集や営業の業務のあいまに感じたことなどをつづっています。このブログのコメント欄での業務上のご連絡のやりとりは…

哲学的ゾンビ

ゾンビの話が続いたので、ゾンビの話をしましょう。永野潤著『イラストで読むキーワード哲学入門』には「哲学的ゾンビ philosophical zombie」の項があります。哲学的と銘打つからにはただのゾンビではありません。 「哲学的ゾンビ philosophical zombie」と…

生きられた身体

生きている死体 Living Dead といえばゾンビのことですが、生きられた身体という言葉が哲学にはあります。永野潤著『イラストで読むキーワード哲学入門』の「生きられた身体 lived body」の項では次のようなイラストが提示されています。 このブログで前回ご…

現象学とはなにか?

現象学とはなにか?といえば、そのものズバリのタイトルを掲げた新田義弘『現象学とは何か――フッサールの後期思想を中心として』(講談社学術文庫)をはじめとして、木田元『現象学』(岩波新書)から、谷徹『これが現象学だ』(講談社現代新書)や、植村玄輝・…

驚きは哲学の始まりだった?!

永野潤著『イラストで読むキーワード哲学入門』は先月刊行したばかりの新刊なのに、某大手オンライン書店では品切れ状態が続いているのに驚きました。もちろん在庫は十分にございます、新刊ですから。しかも、新刊書店での定価は本体1800円+税なのに、気の…

がんばれ!脳みそッ

『イラストで読むキーワード哲学入門』(永野潤著)には、映画『マトリックス』(ウォシャウスキー兄弟監督)の話が出てきます。主演のキアヌ・リーブスの華麗なアクションが印象的な映画ですが、永野さんはこの作品の設定に注目します。 ある日、主人公のネ…

牡丹の花が赤いのは…

昨日は、埼玉県秩父市まで足を延ばして、秩父困民党ゆかりの地を訪ねてまいりました。 写真は散策の途中で拝観した牡丹の寺・少林寺さんの庭に咲く深紅の牡丹です。ところで、牡丹の花の赤さとは何なのか?という議論が、新刊『イラストで読むキーワード哲学…

「ぷ。」←なにに見えますか?

これは新刊『イラストで読むキーワード哲学入門』(永野潤著)に掲載されたイラストです。 「ぷ。」の横に手が描かれていますが、とりあえずそこは切り離してご覧ください。「ふ。」でも「ぷ」でも「ぶ。」でもありません。「ぷ。」です。 「ぷ。」←なにに見…

西日本新聞で『新選百物語』紹介

西日本新聞04月22日付夕刊で、『新選百物語―吉文字屋怪談本 翻刻・現代語訳』(監修=篠原進/翻刻・注・現代語訳=岡島由佳/コラム=堤邦彦・近藤瑞木)が紹介されました。西日本新聞さんのサイトはこちら↓https://www.nishinippon.co.jp/nlp/book_new/articl…

哲学は愛知県?

めでたく発売となりました新刊、『イラストで読むキーワード哲学入門』(永野潤著)は冒頭から衝撃的です。本書は52の哲学のキーワードについて簡潔な解説とイラストで説明しています。最初のキーワードは「哲学」。その「哲学」の頁のイラストが、これ↓なん…

『イラストで読むキーワード哲学入門』刊行

このたび白澤社では、永野潤著『イラストで読むキーワード哲学入門』を刊行いたしました。52のキーワードと著者特製イラストで、哲学への入り口の感覚をつかむユニークな哲学入門。今週末頃から全国の主要書店で発売される予定です。 新刊『イラストで読むキ…

開花宣言

暖かい風に誘われてぶらぶら散歩していたら桜の花を見つけました。神田川沿いの桜並木。太い幹から吹きこぼれるように咲いていました。 枝先にも今にもほころばんばかりのつぼみが。お花見シーズン到来ですね。

ホワイトデーに三木清を!

今日はホワイトデーですね。プレゼントには定番のお菓子もいいですが、本もすてきな贈り物になります。義理チョコのお返しに『希望について―続・三木清『人生論ノート』を読む』(岸見一郎著)はいかがでしょう。同じ岸見一郎さんによる『三木清『人生論ノー…

『世界』2019年4月号に広告

ただいま発売中の雑誌『世界』2019年4月号に広告を出しました。 今回のラインナップは、次の三点です。長谷川亮一著『教育勅語の戦後』岸見一郎著『三木清『人生論ノート』を読む』高橋哲哉・岡野八代共著『憲法のポリティカ―哲学者と政治学者の対話』いずれ…

ひな祭りに牡丹灯籠?

もうすぐ桃の節句、ひな祭りですね。ひな祭りにふさわしい本をおすすめしたいと社内で提案したら、『〈江戸怪談を読む〉牡丹灯籠』がいいということになってしまいました。はあ?ひな祭りに牡丹灯籠?何を考えているのでしょうね。とはいえ、よく考えてみれ…

『ティマイオス/クリティアス』はあります

小社刊、プラトン著/岸見一郎訳『ティマイオス/クリティアス』の在庫はあります。『ティマイオス/クリティアス』は、2015年の刊行以来、ご好評をいただき、17年に重版(二刷)し、今年ついに三刷にいたりました。これもご愛読いただいた読者の皆様のおか…

猫の日には化け猫を

今日2月22日はニャンニャンニャンの語呂合わせで猫の日なのだそうですね。猫の日には化け猫怪談はいかがでしょう。小社の人気シリーズ(当社比)〈江戸怪談を読む〉叢書には化け猫怪談を取り上げた『猫の怪』(横山泰子・早川由美ほか著)があります。本…