岩波書店の『思想12月号』に広告を出しました。
今回のラインナップは、カントつながりの二冊。
小谷英生著・訳『カントの「噓論文」を読む――なぜ噓をついてはならないのか』
https://hakutakusha.co.jp/book/9784768480014/
網谷壮介著『カントの政治哲学入門――政治における理念とは何か』
https://hakutakusha.co.jp/book/9784768479698/
『思想12月号』の特集は「フラセンクフルト学派と社会研究所の100年」ですが、小社の広告には「カント生誕300年」と銘打ちました。
もちろん、フランクフルト学派は重要です。アドルノ、ホルクハイマー、フロム、マルクーゼ、ベンヤミン……、ファシズムに抗して思索した思想家、研究者たちの遺したものに幾度も学び直す必要があるとは思っています。
けれども、今年は「カント生誕300年」なのです。
『カント全集』の発行元である岩波書店さんなら、今年は当然カントで特集を組むだろうと、もうずいぶん前から「カント生誕300年」の広告文案は出来ていました。
ところが、デリダ没後20年(11月号)、フランクフルト社会研究所創立100年(12月号)を記念する特集は出ても、カント生誕300年特集は出ずじまい。もうしびれを切らして、ドイツつながりということで(アドルノもベンヤミンもカントを論じているし)、フランクフルト学派特集の12月号に「カント生誕300年」と銘打った広告を出した次第です。
岩波書店さんのサイト↓