白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

白澤な日々

「白澤社ブログ」は「はてなブログ」へ移行しました

私ども白澤社では、これまで「はてなダイアリー」を利用して小社ブログを運営してまいりましたが、このたび「はてなブログ」に移行いたしました。 2011年1月より、おずおずと始め、2018年9月10日まで細々と続けてきた「はてなダイアリー」版・旧「白澤社ブ…

映画『累-かさね-』と「累の会」

話題の映画『累-かさね-』(佐藤祐市監督)を鑑賞してきました。 評判にたがわぬ傑作で、若手演技派女優二人の競演に心を奪われました。 映画『累-かさね-』の公式サイトはこちら↓ http://kasane-movie.jp/ どうしてこの映画を観に行ったかといいますと、こ…

「白澤社ブログ」は「はてなブログ」へ移行します

八月末を目の前にしてなお猛暑の日々が続いておりますが、読者の皆様には夏ノ暑サニモマケず、つつがなく読書を楽しまれていることと拝察いたします。 さて、私ども白澤社では、これまで「はてなダイアリー」を利用して自社ブログ「白澤社ブログ」を運営して…

8.26は深川お化け縁日へ

今週末、8/25(土)〜26(日)に深川江戸資料館で「深川お化け縁日」が開催されます。 主催される深川怪談実行委員会の公式ブログ↓ https://fukagawakaidan.tumblr.com/image/175703503929 8月26日(日曜)には、小社刊シリーズにご執筆の方々も参加され…

今戸焼白井の招き猫

先日、浅草・「今戸焼白井」さんの工房を訪ねました。 昨年、シリーズの『猫の怪』のための取材にうかがった際に、お願いしておいた今戸焼の招き猫(丸〆猫)が出来あがったのです。 「今戸焼白井」さんは、江戸時代からの歴史を持つ今戸焼の老舗。 台東区の…

雨宝陀羅尼経と海音如来―『牡丹灯籠』こぼれ話

先日刊行いたしました横山泰子・斎藤喬ほか著『〈江戸怪談を読む〉牡丹灯籠』には、三遊亭円朝『怪談牡丹燈籠』が抜粋収録されています。 円朝の落語のなかで、お露の亡霊におびえた萩原は新幡随院の和尚から借りた海音如来像を拝し「雨宝陀羅尼経」というお…

桂歌丸師匠を偲ぶ

落語家の桂歌丸師匠が亡くなられたそうです。 古典落語の名人だっただけに、惜しまれてなりません。 というのも、小社では今、歌丸師匠が得意とした円朝落語『怪談牡丹灯籠』を含む、シリーズの新刊『牡丹灯籠』を刊行すべく編集作業のラストスパートに取り…

『母の憶い、大待宵草』目次

好評発売中の『母の憶い、大待宵草』(古川佳子著)の目次(小見出し含む)をご覧いただけます。 下記のURLをクリックしてください。↓ https://indd.adobe.com/view/54b1cb81-9d0b-4e87-8868-d6c61e9136b8 なお書誌データは以下の通りです。 [書 名]母の憶…

カントと花見

今週は東京都心の桜は満開、好天にも恵まれてお花見ウィークになりそうですね。 小社最寄りの神田川沿いの桜も満開です。 今日のような、うららかな午後は、網谷壮介著『カントの政治哲学入門』を片手に散策するのにうってつけです。 カントは花見をしたか?…

考える自由について―『カントの政治哲学入門』より

網谷壮介著『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』より、これは名言とうなった言葉をご紹介します。 自分で考えるということは自分だけではできない。 これは『カントの政治哲学入門』の154頁に出てくる言葉です。 ただし、カントの名言ではな…

『カントの政治哲学入門』より「はじめに―カントの政治哲学の意義」

『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)の「はじめに―カントの政治哲学の意義」です。 全部で6枚の見開きの画像です。 無断転載はお断りします。 p4〜p5 続きは↓

『カントの政治哲学入門』目次

好評発売中の『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)の目次(小見出し含む)です。 なお書誌データは以下の通りです。 [書名]カントの政治哲学入門 [副題]政治における理念とは何か [著者]網谷壮介 [体裁]四六判並製、20…

ホワイトデーにカントを!

もうすぐホワイトデーですね。 バレンタインデーにいただいた義理チョコのお返しに『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)はいかがでしょう。 東京大学生協駒場書籍部で人文書部門の7位にランキング(2月)した逸品です。 http…

今日は猫の日

今日は猫の日なんだそうですね。 猫といえば、小社の刊行物には、横山泰子・早川由美ほか著『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』があります。 怖い化け猫ばかりではなく、飼い主を助けてくれた猫、不思議でもありおかしみもある猫の言動、幸運をもたらす招き猫につ…

バレンタインデイのプレゼントの一例

定番のチョコレートと『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)。 そもそもカントの生きた時代(18世紀末ドイツ)のチョコとは飲料のことであって云々という話を棚上げにすれば、カントとチョコの取り合わせはベストマッチ(あくま…

バレンタインデーに『カントの政治哲学入門』を贈ろうキャンペーン♡♡♡

もうすぐバレンタインデーですね。 プレゼントには定番のチョコもいいですが、本もすてきな贈り物になります。 小社の新刊『カントの政治哲学入門――政治における理念とは何か』(網谷壮介著)はいかがでしょうか。 カバーのカント先生の肖像がチョコレート色…

『三木清遺稿「親鸞」』は有ります

ご好評いただいております子安宣邦編著『三木清遺稿「親鸞」』は、某大手オンライン書店では品切れ状態が続いています(2018年1月26日18時現在)が、在庫はございます。 また、横山泰子・早川由美・門脇大ほか著『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』も、某大手オンラ…

『哲学のモンダイ』は有ります

ご好評いただいております永野潤著『哲学のモンダイ』は、某大手オンライン書店では品切れ状態が続いています(2018年1月16日18時現在)が、在庫はございます。 毎年、この時期になると、一時的に品薄状態になりますが、小社刊、永野潤著『哲学のモンダイ』は2…

謹賀新年2018

あけましておめでとうございます。 白澤社は本日より通常通りの営業を始めました。 今年(2018)は戌年。 イヌは人類の最良の友といわれます。小社も読書家の最良の友たるべく精進してまいります。 今年も、気鋭の著者による論考『カントの政治哲学入門』(…

2017年仕事納め

白澤社は今日が仕事納めです。 明日から年明け1月3日まで、年末年始のお休みとなります。 2018年1月4日から平常通りに営業いたします。 今年は、下記の5点の単行本を刊行いたしました。 『復元 白沢図』 [書 名]復元 白沢図 [副書名]古代中国の…

お悔み・江口昌樹さん

小社刊『ナショナリズムを越えて ─旧ユーゴスラビア紛争下におけるフェミニストNGOの経験から』(2004)の著者・江口昌樹さんが亡くなられたという報せをいただきました。 打ち合わせのためにお会いした江口さんは、とても真摯な、そして、やさしい方でし…

神保町ブックフェスティバル―うちのネコちゃんやーい3

本の街神保町は恒例の神田古本まつり(10/27〜11/5)でにぎわっていました。 昨夜はハロウィンということで、渋谷あたりはたいそうな人出だったそうですが、神保町も負けてはいません。 古書をもとめる人でこみあう神保町にも、うちのネコちゃんはまぎれこん…

『三木清遺稿「親鸞」』は、あります!

ご好評いただいております子安宣邦編著『三木清遺稿「親鸞」――死と伝統について』は、某大手オンライン書店では品切れ状態が続き、気の早いネット古書店が3000円以上の高値を付けているのに驚きました(2017年10月19日15時時点)。 小社新刊、子安宣邦編著『三…

講談で聞く江戸怪談

昨夜は、講談師・神田山緑師匠が江戸怪談を読む哲学堂怪談の夕べに行ってきました。 中野区にある哲学堂公園は明治の妖怪博士・井上円了(哲学者)がひらいた庭園です。 会場は、少女の幽霊が出ると伝えられる幽霊梅の脇に建つ宇宙館。 怪談を演じるには最高…

紀伊國屋書店新宿本店にて怪異・怪談を学問するブックフェア―うちのネコちゃんやーい2

猛暑が続くかと思っていたらなんだか梅雨に逆戻りしたような日が続きます。 さて、うちのネコちゃんはどこで雨宿りしているのかなと都内の書店さんを訪ねました。 ネコちゃんというのはもちろん小社新刊『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』(横山泰子・早川由美ほ…

うちのネコちゃんやーい

本屋さんは冷房が効いていて避暑にはうってつけの場所です。 あんまり暑いので、さて、うちのネコちゃんはどこで涼んでいるのかなと都内の書店さんを訪ねています。 ネコちゃんというのはもちろん小社新刊『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』(横山泰子・早川由美…

鍋島直茂公400回忌

新聞や雑誌に本の広告を出すと掲載紙(誌)をいただけます。 特に地方紙の場合は、ふだん目にすることのないローカルニュースを読むことができるので楽しみです。 今回、小社では、新刊『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』(横山泰子・早川由美ほか著)の広告を佐…

三木清『人生論ノート』の謎「旅について」

明日からゴールデンウイークですね。暦通りの小社でも五連休、先週末からお休みの方は九連休ですが、この機会に旅行に出かけるという方も多くいらっしゃるかと思います。 三木清『人生論ノート』には「旅について」というエッセイがおさめられていますが、こ…

三木清『人生論ノート』の謎

好評発売中の岸見一郎著『三木清『人生論ノート』を読む』の編集作業については、昨年のこのブログでもご紹介しました。 http://d.hatena.ne.jp/hakutakusha/20160705/1467702543 岸見さんと編集担当とで、学生時代の読書会のように、三木の文章を一段落ずつ…

三木清ブーム到来か?

週末は、東京駅前の八重洲ブックセンター本店さんで開催されたトークイベント「生誕120年目に甦る、 哲学者・三木清の言葉〈対談〉大澤聡さん×岸見一郎さん」に参加してまいりました。 会場は満席。講談社文芸文庫より『三木清教養論集』と『三木清大学論集…