白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

2018-01-01から1年間の記事一覧

雨宝陀羅尼経と海音如来―『牡丹灯籠』こぼれ話

先日刊行いたしました横山泰子・斎藤喬ほか著『〈江戸怪談を読む〉牡丹灯籠』には、三遊亭円朝『怪談牡丹燈籠』が抜粋収録されています。 円朝の落語のなかで、お露の亡霊におびえた萩原は新幡随院の和尚から借りた海音如来像を拝し「雨宝陀羅尼経」というお…

『〈江戸怪談を読む〉牡丹灯籠』刊行

このたび白澤社では、横山泰子・斎藤喬ほか著『〈江戸怪談を読む〉牡丹灯籠』を刊行いたしました。 来週末には全国の主要書店で発売される予定です。 新刊『牡丹灯籠』概要 [叢書名]〈江戸怪談を読む〉 [書 名]牡丹灯籠 [著 者]横山泰子・門脇大・今井…

桂歌丸師匠を偲ぶ

落語家の桂歌丸師匠が亡くなられたそうです。 古典落語の名人だっただけに、惜しまれてなりません。 というのも、小社では今、歌丸師匠が得意とした円朝落語『怪談牡丹灯籠』を含む、シリーズの新刊『牡丹灯籠』を刊行すべく編集作業のラストスパートに取り…

「週刊金曜日」で『母の憶い、大待宵草』が紹介

「週刊金曜日」6月8日(1187号)で、古川佳子著『母の憶い、大待宵草』が紹介されました。 週刊金曜日さんのサイト↓ http://www.kinyobi.co.jp/ 紹介してくださったのは佐高信さん。 同誌に連載中の「憲法を求める人びと」で古川佳子さんをとりあげたなか…

乾達『統合失調症は回復します』刊行

このたび白澤社では、乾 達著『統合失調症は回復します』を刊行いたしました。 今週末頃には全国の主要書店で発売される予定です。 新刊『統合失調症は回復します』概要 [書 名]統合失調症は回復します [著 者]乾 達 [体 裁]四六判並製、208頁 [定 価…

子安宣邦編著『三木清遺稿「親鸞」』が紹介

浄土真宗本願寺派総合研究所のサイトで、子安宣邦編著『三木清遺稿「親鸞」―死と伝統について』が紹介されました。 浄土真宗本願寺派総合研究所仏教書レビューのページ↓ http://j-soken.jp/read/9493 評者は芝原弘記(浄土真宗本願寺派総合研究所研究員)さ…

『復元 白沢図』二刷出来

本日、品薄になっておりました佐々木聡著『復元 白沢図――古代中国の妖怪と辟邪文化』の重版(二刷)が出来あがってまいりました。 これもご愛読いただいた読者の皆様のおかげです。あつく御礼申し上げます。 『復元 白沢図』概要 [書 名]復元 白沢図 [副…

『母の憶い、大待宵草』目次

好評発売中の『母の憶い、大待宵草』(古川佳子著)の目次(小見出し含む)をご覧いただけます。 下記のURLをクリックしてください。↓ https://indd.adobe.com/view/54b1cb81-9d0b-4e87-8868-d6c61e9136b8 なお書誌データは以下の通りです。 [書 名]母の憶…

古川佳子『母の憶い、大待宵草』刊行

このたび白澤社では、古川佳子著『母の憶い、大待宵草──よき人々との出会い』を刊行いたしました。 来週中頃には全国の主要書店で発売される予定です。 新刊『母の憶い、大待宵草』概要 [書 名]母の憶い、大待宵草──よき人々との出会い [著 者]古川佳子…

カントと花見

今週は東京都心の桜は満開、好天にも恵まれてお花見ウィークになりそうですね。 小社最寄りの神田川沿いの桜も満開です。 今日のような、うららかな午後は、網谷壮介著『カントの政治哲学入門』を片手に散策するのにうってつけです。 カントは花見をしたか?…

考える自由について―『カントの政治哲学入門』より

網谷壮介著『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』より、これは名言とうなった言葉をご紹介します。 自分で考えるということは自分だけではできない。 これは『カントの政治哲学入門』の154頁に出てくる言葉です。 ただし、カントの名言ではな…

『カントの政治哲学入門』より「はじめに―カントの政治哲学の意義」

『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)の「はじめに―カントの政治哲学の意義」です。 全部で6枚の見開きの画像です。 無断転載はお断りします。 p4〜p5 続きは↓

『カントの政治哲学入門』目次

好評発売中の『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)の目次(小見出し含む)です。 なお書誌データは以下の通りです。 [書名]カントの政治哲学入門 [副題]政治における理念とは何か [著者]網谷壮介 [体裁]四六判並製、20…

『法学セミナー』で『カントの政治哲学入門』紹介

小社刊『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)が、『法学セミナー』2018/04号「新刊ガイド」欄で紹介されました。 「他者とともに自由になる『義務』?」という見出しで、有名なカントの難解さについてふれて「そんなカントの極…

信濃毎日新聞に『カントの政治哲学入門』書評

小社刊『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)が、2018/3/11付 信濃毎日新聞読書面で紹介されました。 「理念に基づく国家 必要性訴え」との見出しの躍る書評を執筆してくださったのは立命館大学の山本圭准教授。 山本さんは『不…

ホワイトデーにカントを!

もうすぐホワイトデーですね。 バレンタインデーにいただいた義理チョコのお返しに『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)はいかがでしょう。 東京大学生協駒場書籍部で人文書部門の7位にランキング(2月)した逸品です。 http…

ビースタ『よい教育とはなにか』三刷出来

本日、品薄になっておりましたガート・ビースタ著、藤井啓之・玉木博章訳『よい教育とはなにか』の三刷が出来あがってまいりました。 本書は教育哲学の理論書であるにもかかわらず、2016年の刊行後、藤井佳世先生(横浜国立大学)執筆の「図書新聞」(2016年…

今日は猫の日

今日は猫の日なんだそうですね。 猫といえば、小社の刊行物には、横山泰子・早川由美ほか著『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』があります。 怖い化け猫ばかりではなく、飼い主を助けてくれた猫、不思議でもありおかしみもある猫の言動、幸運をもたらす招き猫につ…

バレンタインデイのプレゼントの一例

定番のチョコレートと『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』(網谷壮介著)。 そもそもカントの生きた時代(18世紀末ドイツ)のチョコとは飲料のことであって云々という話を棚上げにすれば、カントとチョコの取り合わせはベストマッチ(あくま…

バレンタインデーに『カントの政治哲学入門』を贈ろうキャンペーン♡♡♡

もうすぐバレンタインデーですね。 プレゼントには定番のチョコもいいですが、本もすてきな贈り物になります。 小社の新刊『カントの政治哲学入門――政治における理念とは何か』(網谷壮介著)はいかがでしょうか。 カバーのカント先生の肖像がチョコレート色…

『カントの政治哲学入門』刊行

このたび白澤社では、網谷壮介著『カントの政治哲学入門──政治における理念とは何か』を刊行いたしました。 来週中頃には全国の主要書店で発売される予定です。 新刊『カントの政治哲学入門』概要 [書名]カントの政治哲学入門 [副題]政治における理念と…

『三木清遺稿「親鸞」』は有ります

ご好評いただいております子安宣邦編著『三木清遺稿「親鸞」』は、某大手オンライン書店では品切れ状態が続いています(2018年1月26日18時現在)が、在庫はございます。 また、横山泰子・早川由美・門脇大ほか著『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』も、某大手オンラ…

『哲学のモンダイ』は有ります

ご好評いただいております永野潤著『哲学のモンダイ』は、某大手オンライン書店では品切れ状態が続いています(2018年1月16日18時現在)が、在庫はございます。 毎年、この時期になると、一時的に品薄状態になりますが、小社刊、永野潤著『哲学のモンダイ』は2…

「東方宗教」誌で『復元 白沢図』紹介

日本道教学会の機関紙「東方宗教」第130号で、佐々木聡著『復元 白沢図――古代中国の妖怪と辟邪文化』が紹介されました。 書評してくださったのは、坂出祥伸先生。坂出先生は『道教とはなにか』(ちくま学芸文庫)、『日本と道教文化』(角川書店)などの…

謹賀新年2018

あけましておめでとうございます。 白澤社は本日より通常通りの営業を始めました。 今年(2018)は戌年。 イヌは人類の最良の友といわれます。小社も読書家の最良の友たるべく精進してまいります。 今年も、気鋭の著者による論考『カントの政治哲学入門』(…