残暑お見舞い申し上げます
猛暑、いや酷暑の続く今年の夏、このブログも夏バテ気味でしたが、このたび秋の読書シーズンに向けて新刊を刊行しましたのでお知らせいたします。
[書 名]戦後思想と日本ポストモダン
[副書名]その連続と断絶
[著 者]林 少陽
[頁数・判型]四六判上製、264頁
[定 価]3000円+税
ISBN978-4-7684-7998-8 C0010 ¥3000E
著者略歴や目次につきましては小社ホームページをご覧ください。
https://hakutakusha.co.jp/book/9784768479988/
本書は三部構成。
日本的ポストモダンの功罪を丸山眞男に代表される戦後思想との連続と断絶に焦点をあてながら指摘する第一部は、80年代90年代の日本の「現代思潮」を概観するうえでも有益な示唆に富んでいます。第二章には山口昌男、網野善彦、前田愛が登場。
カント平和論が戦後日本知識人に与えた影響をたどりながら柄谷行人におけるカントへの移行を論じる第二部では、F・フクヤマ『歴史の終わり』が日本のポストモダン派にどのように受け止められたのかも。
第三部では柄谷を日本の現代思想の代表者として位置づけ、その最近の思想の特徴を歴史性への回帰として描き出し、東アジアの視点から総括する。
キーワードは「悔恨の共同体」から「世界史の構造」へ。