『図書新聞』2021年上半期読書アンケートで『ケアするのは誰か?──新しい民主主義のかたちへ』(J・トロント著/岡野八代訳・著)が選ばれました。
選者は志田陽子さん(憲法学)です。
志田さんは「労働条件の実質的悪化や家庭内でのケア(養育・介護)担い手の負担増、そして貧困問題や虐待問題ななどコロナ以前からあった問題が、コロナ禍によって後手に回ったという問題がある」と指摘されたうえで、『ケアするのは誰か?』を次のように評してくださいました。
旧来の公共圏(民主主義の領域)が見落としてきた「ケアの倫理」の重要性を確認し、日本社会が持続するために必要な倫理であることを示す。(『図書新聞第3505号 2021年7月24日付』より)
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志田陽子さん、ありがとうございました。