白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

『死霊解脱物語聞書』が紀伊國屋書店PR誌で紹介

紀伊國屋書店出版部さんのPR誌『scripta autumn 2019』で、小社刊『死霊解脱物語聞書』(小二田誠二解題・解説)が紹介されました。

能楽師・安田登さんによる人気連載『野の古典』第二十一回「怪談、怨霊、鎮魂」です。
安田さんは『死霊解脱物語聞書』のストーリーを、なんと丸まる二頁も使ってていねいに紹介してくださり、落語や芝居の累物(「累ヶ淵」)との関係も明快に説明してくださいました。
そのうえで、

 

オリジナルの『死霊解脱物語聞書』は、玄人向けの本以外ではほとんど読めませんでした。そんな折、近世文学研究者の小二田誠二先生のご尽力で、一般向けにまとめられた本が白澤社さんから二〇一二年に刊行されています。

 

 

この「聞書」の読み方、あるいはその手のことにご興味のある方は、先述の白澤社版に収録された小二田先生の秀逸な〈解題〉〈開設〉が非常に参考になるのでお薦めです。

 

さらに末尾の読書案内では、

 

本文でも紹介しましたが、まずはオリジナルの「累ヶ淵」の話を読むなら、原文も現代語訳も充実している白澤社刊行の『死霊解脱物語聞書』(小二田誠二解題・解説 発売・現代書館)がお薦めです。同社の「江戸怪談を読む」シリーズでは、『実録四谷怪談』『皿屋敷』『牡丹灯籠』も刊行されています。

 

と、紹介してくださいました。
ああ、うれしい!
安田登さん、紀伊國屋書店出版部さん、ありがとうございます。
能楽師・安田登さんによる人気連載『野の古典』が読めるPR誌『scripta autumn 2019』は、全国の紀伊國屋書店さんの店頭で手に入るはずです、たぶん。
紀伊國屋書店さんのサイトはこちら↓
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0749309

そして、安田登さん絶賛の『死霊解脱物語聞書』は、いつもはこのブログで特定の書店さんのサイトはご紹介していないのですが、今回は特別。
紀伊國屋書店さんの該当ページです。↓
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784768479414
あれっ、書影消えていますよう。紀伊國屋書店さん、お手数でもご高配下さいますようお願い申し上げます。

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