白澤社ブログ

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東雅夫さんが『死霊解脱物語聞書』を「絶対名著」に!

今週のお題「怖い話」

東雅夫さんが『死霊解脱物語聞書』を怪談実話の「絶対名著」の一冊として推奨してくださいました。

ダ・ヴィンチニュースの「夏にゾワッと…必読“実話系怪談” 特集」の記事「怪談&ホラーのプロが選ぶ! 怪談実話ブックガイド【東雅夫編】」をご覧ください。

https://ddnavi.com/interview/654219/a/

怖いですねえ。なんと、かの柳田國男の『新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺』(角川ソフィア文庫)や、ラフカディオ・ハーンの『新編 日本の面影』(池田雅之:訳 角川ソフィア文庫)、『日本怪談実話〈全〉』(田中貢太郎 河出書房新社)、『泉鏡花〈怪談会〉全集』(東 雅夫:編 春陽堂書店)といった錚々たる名著をさしおいて、『死霊解脱物語聞書』を「絶対名著」の筆頭に挙げてくれたのです(発表年代順なだけなんですけどね)。

ダ・ヴィンチニュースさんのサイト↓より抜粋いたします。

 『〈江戸怪談を読む〉死霊解脱物語聞書』

小二田誠二:解題・解説 白澤社:発行 現代書館:発売 1700円(税別)

「俗に“累の怨霊”の通称で知られるこの物語は、下総国(現在の茨城県常総市)の羽生村で、江戸時代に実際に起きたとされる殺人および憑霊事件の“聞き書き”――今でいうルポルタージュです。詳細は伏せますが『幽』で探訪取材をした際(第7号参照)、現地には今も事件の記憶がなまなましく残存するらしい感触に慄然とさせられました。夫に惨殺された妻の怨霊が、後妻の娘に取り憑き恨み言を述べ、さらに村人たちの秘密を暴露する……全篇の叙述にあふれるリアルさの追求は、まさに現代怪談実話の原点といえます」(東)

 

全篇の叙述にあふれるリアルさの追求!

まさに現代怪談実話の原点!

うれしいです。東さん、ありがとうございました。

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