白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

『幽』に小二田誠二氏登場

あわただしくしている間にすっかり年の暮れになりました。
小社は今日が仕事納めの予定です。
さて、先週発売された『幽』18号の「スポットライトは焼酎火」欄に、小社刊『死霊解脱物語聞書』の監修者・小二田誠二さんが登場しました。
発行元メディアファクトリーさんの紹介サイト↓
http://ddnavi.com/yoo_mei-books/107327/
「江戸の怪談実録は映画『エクソシスト』も顔負け」と、どどーんと打たれたタイトルの記事は、同誌の東雅夫編集長と門賀美央子さんによるインタビューです。
リード文を引かせていただきます。

小高い丘を登って行ったその先、繁る木々に囲まれた建物の中に、珍しい怪談写本の数々が眠る研究室がある。そこの主が、今夏、あの怪談累ヶ淵の元ネタ本である『死霊解脱物語聞書』を翻刻出版したというではないか。怪談文学史上燦然と輝く奇書の原文を気軽に読める日が来ようとは! 感激を胸にフラフラと駿府まで出向いた焼酎火は、監修者の小二田誠二さんにスポットライトを当てた。

ほんとうに静岡大学の小二田研究室は、狐や狸が出てきそうな雑木林の中にありました。開かずの扉を開けると古書がギッシリつまっています。
インタビューは、小二田さんのご専門の近世実録の世界、『死霊解脱物語聞書』の面白さ、弘経寺という寺院の特異性などから小二田さん自身が遭遇した怪異の経験にまで及び、ついには『四谷雑談』の刊行計画までポロリともらしています。
言ってしまいましたね。公言してしまった以上はやらなければなりません。
ハイ、小二田誠二監修『江戸怪談を読む「四谷雑談」実録四谷怪談の世界』(仮)は、来夏、小社より刊行予定でただいま編集作業中です。
東さん、門賀さん、ありがとうございました。
小社にとっては素敵なクリスマスプレゼントでした。