白澤社ブログ

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「出版ニュース」で『三木清遺稿「親鸞」』紹介

出版ニュース」12月上旬号で、子安宣邦編著『三木清遺稿「親鸞」――死と伝統について』が紹介されました。
記事では、編著者・子安宣邦先生の序「遺稿「親鸞」から三木清を読む」より「三木は宗教的人間である己れ自身を内に抑えて生きざるをえなかった。彼が宗教的人間であることをもう一度、そして最終的に証明すべき「親鸞」論を、三木は遺稿として遺さざるをえなかった」という文章を引いたうえで、次のように評してくださいました。

哲学者・三木清終戦直後、獄中で亡くなり未完の遺稿『親鸞』が残された。本書は『親鸞』の解読を通して三木清が込めた「死と伝統」を考察する。著者は、親鸞末法論をめぐる三木の独自の読み方に感銘を受け、「三木自身のための」親鸞論を末法時の歴史的自覚の問題として捉える。さらに『人生論ノート』から死と孤独を『手記』から宗教観を導き出し、現代において三木清を読み直す意義を提示する。


出版ニュースさん、ありがとうございました。
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