白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

岸見一郎『三木清『人生論ノート』を読む』日本思想honto ランキング第1位

昨日、オンライン書店アマゾンさんの「日本思想」ジャンルで1位になった岸見一郎『三木清『人生論ノート』を読む』ですが、今日はオンライン書店hontoさんで日本思想ランキング第1位になりました(2018年11月07日13時現在)。
正直言って、とてもうれしいです。

同著者による続編『希望について――続・三木清『人生論ノート』を読む』ともどもご愛読くださいますようよろしくお願いいたします。
続編『希望について──続・三木清『人生論ノート』を読む』には、テレビ番組で取り上げなかった章についても岸見一郎さんによる明快な解説と、詳細な脚注がついています。

ちなみにNHKEテレ「100分de名著」の「三木清『人生論ノート』」第2回のアンコール放送は、
2018年11月12日(月)午後10:25~10:50/Eテレ
番組の案内はこちら↓
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/64_jinseiron/index.html

f:id:hakutakusha:20160623182410j:plain

岸見一郎『三木清『人生論ノート』を読む』「日本思想」ジャンルで1位!

昨夜NHKEテレでアンコール放送された岸見一郎さん解説の「100分de名著」三木清『人生論ノート』の第1回、反響が大きかったようです。
今朝、小社刊・岸見一郎著『三木清『人生論ノート』を読む』が、某大手オンライン書店の「日本思想」ジャンルで1位! 品切れ状態になっていました(2018年11月06日13時現在)。
たいへんうれしいことですが、本屋さんはネット書店だけではありません。
小社刊、岸見一郎著『三木清『人生論ノート』を読む』は現在も新刊書店で流通しておりますし、在庫もございます。
読者の皆様にはお手数をおかけいたしますが、最寄りの書店さんにもお問い合わせいただけると幸いです。

昨夜放映された第1回のアンコール再放送は明日。
2018年11月7日(水)午前5:30~5:55/Eテレ
2018年11月7日(水)午後0:00~0:25/Eテレ
第2回のアンコール放送は、
2018年11月12日(月)午後10:25~10:50/Eテレ
番組の案内はこちら↓
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/64_jinseiron/index.html
テレビ番組をご覧になって、岸見流『人生論ノート』読解をより詳しく知りたいと思われた方は、ぜひ小社の『三木清『人生論ノート』を読む』、続編『希望について──続・三木清『人生論ノート』を読む』をご覧ください。
テレビ番組で取り上げなかった章についても岸見一郎さんによる明快な解説と、詳細な脚注がついています。

f:id:hakutakusha:20170425122545j:plain

個性と幸福―三木清『人生論ノート』より

今夜は待ちに待ったNHKEテレ「100分de名著」の「三木清『人生論ノート』」のアンコール放映、第1回が放送されます。。
番組の案内はこちら↓
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/64_jinseiron/index.html
小社刊『三木清『人生論ノート』を読む』の著者・岸見一郎さんが登場します。お見逃しなく。
第1回は、三木清『人生論ノート』より「幸福について」が取り上げられます。(1)
ちなみに「幸福について」は、雑誌『文学界』掲載時には、「個性と幸福」というタイトルで発表されました。(2)
そこで三木は、構想力の立場から考えれば「個性が幸福であることを意味している」と言うのですが、これはちょっと謎めいています。
そしてまた「個性とは別にタイプがあるのでなく、タイプは個性である。」とも言っています。
その後では、ゲーテを引きながら次のように言っています。
「人格は地の子らの最高の幸福であるというゲーテの言葉ほど、幸福についての完全な定義はない。幸福になるということは人格になるということである。」
個性と人格とがほぼほぼ同義に用いられているようです。
これはどう考えたらいいのかなと思っていましたら、大澤聡編『三木清文芸批評集』(講談社文芸文庫)にヒントとなる文章がありました。(3)
「性格とタイプ」と題された文章です。
ここで三木は、タイプは性格ではないと言っています。
「性格は寧ろ自然的なものである。これに対してタイプは形作られるもの、その意味で教養的、文化的また歴史的社会的なものである。」
「もし人間がただ環境からのみ限定されるものであるとしたならば、人間はタイプであることもできないであろう。タイプは単なる平均でなく、タイプ自身が個性であり、人間が真に個性的になることはタイプ的になることを含んでいる。」
つまり、タイプはほぼほぼ個性であり、人格であるわけですが、それは環境に限定されるのではなく、自ら作り上げていくものだというわけです。
だから「幸福になるということは人格になるということである」ということなのでしょう。

(1)この「幸福について」は、2016年の『三木清『人生論ノート』を読む』刊行直後に小社ブログでも取り上げました。
https://hakutakusha.hatenablog.com/entry/20160712/1468311721
https://hakutakusha.hatenablog.com/entry/20160714/1468488214

(2)『文学界』に連載されていた『人生論ノート』は、単行本収録の際に、いくつかの章のタイトルが変更されています。詳しくは小社ブログに「『人生論ノート』の成立と構成」として記しましたのでご覧ください。↓
https://hakutakusha.hatenablog.com/entry/20160706/1467783899
さて、「幸福について」は、もとは「個性と幸福」というタイトルでした。

(3)大澤聡編『三木清文芸批評集』の版元、講談社さんによる紹介はこちら↓
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000211320

f:id:hakutakusha:20160714173342j:plain

 

 

三木清『人生論ノート』、岸見一郎氏解説「100分de名著」アンコール放映!

昨年、『三木清『人生論ノート』を読む』の著者・岸見一郎さんの解説で好評を博したNHK・Eテレの番組「100分de名著」の三木清『人生論ノート』の回が、この11月にアンコール放映されます。
番組の案内はこちら↓
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/64_jinseiron/index.html
放映は全四回、11月5日(月)午後10:25からの第一回では、『人生論ノート』のなかから主に「幸福について」が取り上げられます。
三木の『人生論ノート』を幸福をキーワードにして読むのは、岸見一郎さんの独自の視点です。
岸見さんの『三木清『人生論ノート』を読む』では、第2章の「幸福と成功」で、三木の「幸福について」と「成功について」を解読しています。
テレビ番組をご覧になって、岸見流『人生論ノート』読解をより詳しく知りたいと思われた方は、ぜひ小社の『三木清『人生論ノート』を読む』と、その続編『希望について──続・三木清『人生論ノート』を読む』をご覧ください。

f:id:hakutakusha:20160714173342j:plain

 

ハロウィンに『復元白沢図』

今日10/31はハロウィンの日ですね。
気の早い人たちが先週末からお化けの扮装でぞろぞろ歩いているそうですが、お化けがたくさんといえば、『白澤圖』です(強引?)。
雑誌『鍼灸OSAKA』130号に、小社刊『復元白沢図―古代中国の妖怪と辟邪文化』の著者・佐々木聡さんの「神獣白沢と治病祈願」が掲載されております。
鍼灸OSAKA』の版元・森ノ宮医療学園出版部さんのサイトはこちら↓
https://book.morinomiya.ac.jp/
鍼灸OSAKA』誌はタイトルの通り、鍼灸治療の専門誌で、130号の特集は「私の得意穴」だそうです。
鍼灸師の皆さんがそれぞれ得意とするツボとその効能について書いておられます。
佐々木聡さんの論考は、「もう一つの医療の歴史」と題された連載の第2回目。
白沢文物が東洋医学と関連づけられていくプロセスについて、江戸時代に流行した〈白沢の図〉を示しながら書いておられます。
幻の書物『白沢図』は、もとは辟邪(邪なものを避ける)の書として広まり、やがて神獣白沢を描いた絵図が病魔退散のアイテムとなっていったわけです。
ところで、ハロウィンももとは悪霊退散を願う祭事だったそうです。
ハロウィンの日に『復元白沢図』をご紹介するのも、まんざらご縁がないわけでもないということにさせていただきます。

f:id:hakutakusha:20170112141709j:plain

西日本新聞で『教育勅語の戦後』紹介

2018/10/29付 西日本新聞夕刊で長谷川亮一著『教育勅語の戦後』が紹介されました
https://www.nishinippon.co.jp/nlp/book_new/article/461256/
該当箇所を抜粋させていただきます。

 

 1890年発布の教育勅語は文語で書かれた。戦後には複数の口語訳がある。近現代史研究者の著者は両者を比較。「国体」「皇運」といった言葉が口語訳では改変・削除され、意味が変わっていることを明らかにする。近年の「教育勅語復活論」もこれらの“誤訳”に基づいていると指摘している。

 

西日本新聞さん、ありがとうございました。

f:id:hakutakusha:20180919150031j:plain

 

 

 

第28回神保町ブックフェスティバル

昨日は神保町ブックフェスティバルに行ってきました。
昨夜はハロウィンということで、渋谷あたりはたいそうな人出だったそうですが、こちらも負けてはいません。
本の街神保町も夕方になると、「もう今日だけ!半額の半額っ!」なんていう声も響いて、たいへんなにぎわいでした。

f:id:hakutakusha:20181028180452j:plain

小社は、神保町ブックフェスティバルには出店していませんが、協賛広告(10/26付東京新聞朝刊掲載)に出広しています。
テーマは「江戸・東京の本」ということでしたので、〈江戸怪談を読む〉シリーズの最新刊『牡丹灯籠』をご紹介しました。

「ほら、今夜も下駄の音が。
牛込軽子坂下の旗本の娘お露と根津清水谷の浪人新三郎は亀戸梅屋敷近くで恋に落ちて…。
幕末から明治にかけて三遊亭円朝により創りだされた怪談落語を中心に、江戸時代に幾度もリメイクされた死霊の恋物語を多角的に読み解く。」
神保町では、東京堂書店さん、三省堂書店さんでお取り扱いいただいております。

f:id:hakutakusha:20180712143009j:plain


なお、神保町ブックフェスティバルは昨日で終わりましたが、神田古本まつりは、11月4日(日)まで続きます。↓
http://jimbou.info/news/furuhon_fes_index.html本の街の熱気はまだまだ続きます。