白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

ハロウィンに『復元白沢図』

今日10/31はハロウィンの日ですね。
気の早い人たちが先週末からお化けの扮装でぞろぞろ歩いているそうですが、お化けがたくさんといえば、『白澤圖』です(強引?)。
雑誌『鍼灸OSAKA』130号に、小社刊『復元白沢図―古代中国の妖怪と辟邪文化』の著者・佐々木聡さんの「神獣白沢と治病祈願」が掲載されております。
鍼灸OSAKA』の版元・森ノ宮医療学園出版部さんのサイトはこちら↓
https://book.morinomiya.ac.jp/
鍼灸OSAKA』誌はタイトルの通り、鍼灸治療の専門誌で、130号の特集は「私の得意穴」だそうです。
鍼灸師の皆さんがそれぞれ得意とするツボとその効能について書いておられます。
佐々木聡さんの論考は、「もう一つの医療の歴史」と題された連載の第2回目。
白沢文物が東洋医学と関連づけられていくプロセスについて、江戸時代に流行した〈白沢の図〉を示しながら書いておられます。
幻の書物『白沢図』は、もとは辟邪(邪なものを避ける)の書として広まり、やがて神獣白沢を描いた絵図が病魔退散のアイテムとなっていったわけです。
ところで、ハロウィンももとは悪霊退散を願う祭事だったそうです。
ハロウィンの日に『復元白沢図』をご紹介するのも、まんざらご縁がないわけでもないということにさせていただきます。

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