人面獣身に三つの眼で知られる神獣白澤の姿は図画ではよく見かけますが、立体の彫刻ではめったにお目にかかりません。
その白澤の彫刻が、今夏、福岡県大川市立清力美術館で催された「水墨画に見る江戸の暮らし展」に出品されたそうです。
制作したのは福岡市在住の彫刻家、桃山栗八さん。
桃山さんによるド迫力の白沢3Dはこちら↓のサイトでご覧いただけます。
白沢3Dスキャン画像 https://skfb.ly/oxwRG
今にも走り出しそうなリアルな白澤をご覧ください。
この企画展の様子を報じたNHKのサイト「福岡 NEWS WEB」より「江戸時代の水墨画 現代アートで立体像に 大川市で展示会」という記事から引用します。
江戸時代に久留米藩の絵師が描いた水墨画とそれをもとに現代作家が制作した立体像を組み合わせた展示会が大川市で開かれています。
(中略)
中国の想像上の神獣「白沢」の水墨画には、彫刻家の桃山栗八さんが絵には描かれていない全体像を神社のこま犬を参考にして再現したという作品が添えられています。
桃山さんは「表情なども考えて作っているので、いろんな角度から見てもらいたいです」と話していました。
江戸時代の水墨画 現代アートで立体像に 大川市で展示会|NHK 福岡のニュース
実はこのニュースも、彫刻を制作した桃山さんご自身から教えていただきました。
桃山さんは展覧会終了後、小社刊行の佐々木聡著『復元白沢図』を読んでくださり、これも何かのご縁と小社宛てにご一報くださったということです。
なお、佐々木聡著『復元白沢図』は好評発売中です。