白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

「出版ニュース」で『復元 白沢図』紹介

出版ニュース」2月中旬号で、佐々木聡著『復元 白沢図――古代中国の妖怪と辟邪文化』が紹介されました。

ブックガイド欄の冒頭でドーンと、本書カバー・表紙にあしらった明代の「白沢の図」も添えて紹介していただきました。
出版ニュースさん、ありがとうございました。
出版ニュースさんも書いておられますが、江口夏実先生の漫画『鬼灯の冷徹』(講談社)は大人気なんですね。
白澤の登場する作品というと、畠中恵先生の『しゃばけ』シリーズ(新潮社)は存じあげていたのですが、『鬼灯の冷徹』は本書を編集するまで小社ではノーマークでした。
それにしても、『鬼灯の冷徹』の白澤も、『しゃばけ』の仁吉(白沢)も美男子というのにも驚いています。
絵に描かれた白澤は、どちらかというとグロい獣で、明屋書店中野ブロードウェイ店の阿部さんの評によれば「体中に目がいっぱいあったり、髪の毛が生えていたり、顔がおっさんだったり」しています(スポーツ報知紙1/27付「本屋さんのイチ押し」↓より)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170127-00000047-sph-soci
本書『復元 白沢図』で佐々木聡さんは、龍身・蛇身タイプや、虎型、羊型からカメ型まで、いろいろな白沢の姿を紹介しています。人面の図像で残っているものは日本で描かれたものばかりで、確かに「おっさん」です。美男子タイプというのは現代日本ならではの発明なのかもしれません。
ちなみに小社のロゴマークは獅子型の白沢です。