白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

芸能界結婚ラッシュのなか新刊『最小の結婚』発売開始!

今月、芸能界は結婚ラッシュなのだそうです。モデルプレスさんの記事↓
【11月結婚ラッシュ】嵐・二宮和也、イモトアヤコ、オードリー若林、壇蜜、橋本マナミ…電撃婚相次ぐ
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12160-480348/
そうだったのですね。
あいにく小社は芸能界事情にうといので、『壇蜜日記』(文藝春秋)の著者・壇蜜さんと『東京都北区赤羽』(双葉社)の著者・清野とおるさんのご結婚くらいしか知りませんでした。
おめでたい話が世間をにぎわせているなか、小社の新刊『最小の結婚――結婚をめぐる法と道徳』(E・ブレイク著)も、めでたく書店店頭での発売が始まりました。
なお、本書の内容は日本の芸能界とはまったく関係ありません。
『最小の結婚』には、実写版映画『地獄少女』で骨女を熱演された橋本マナミさんも、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(KADOKAWA)の著者・若林正恭さんも、『どうも、どうも イモトアヤコでございます。』(集英社)の著者・イモトアヤコさんも、映画『大奥』で水野役を好演された二宮和也さんも、登場しません。
本書で登場回数の多い人は、イマヌエル・カント、J・S・ミル、スーザン・モラー・オーキンなどですが、ダントツはジョン・ロールズでしょう。
『最小の結婚』は、政治哲学の見地から結婚の定義を再検討し、さまざまなケア関係を法の下に平等に遇することのできる制度としての「最小結婚」を提唱します。
結婚ラッシュにわくなか、ぜひご一読ください。

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『最小の結婚』の書誌データは以下の通りです。
[書 名]最小の結婚
[副書名]結婚をめぐる法と道徳
[著 者]エリザベス・ブレイク Elizabeth Brake
[訳者]久保田裕之(監訳)  羽生有希・藤間公太・本多真隆・佐藤美和・松田和樹・阪井裕一郎(訳)
[体 裁]四六判上製、384頁 [定 価]4200円+税
[ISBN]978-4-7684-7978-0 C1036 \4200E
[原書名] Minimizing Marriage: Marriage, Morality, and the Law (Studies in Feminist Philosophy)  by Elizabeth Brake Copyright c 2012 by Oxford University Press, Inc.
【原著者】
エリザベス・ブレイク(Elizabeth BRAKE)
オックスフォード大学出身、セント・アンドリュース大学で博士号を取得。カルガリー大学、アリゾナ州立大学を経て、2019年夏からライス大学の哲学教授。
専門は、倫理学、応用倫理学、政治哲学、フェミニスト哲学、性と愛の哲学、LGBT哲学。
本書Minimizing Marriageは、2014年アメリカ哲学協会ブック・プライズ特別賞を受賞している。編著として『Philosophical Foundations of Children’s and Family Law』(オックスフォード出版会、2018年、未邦訳)『After Marriage: Rethinking Marital Relationships』(オックスフォード出版会、2016年、未邦訳)などがある。