白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

東京新聞に広告を出しました

今日の東京新聞朝刊に広告を出しました。

掲載したのは次の三冊についてです。
・岸見一郎著『三木清『人生論ノート』を読む』
子安宣邦著『歎異抄と現代』
プラトンティマイオス/クリティアス』(岸見一郎訳)
共通テーマは、古典を読む、のつもりです。
ついでに言いますと、子安宣邦著『歎異抄と現代』の第10章は三木清親鸞」について述べた章ですが、そこで子安先生は三木の『人生論ノート』についてこれまで軽視されてきたのではないかとの指摘をなさっています。
そこで調べて見ると、木田元著『新人生論ノート』(集英社新書)のような、三木『人生論ノート』をモデルにした出版物はいくつもありますが『人生論ノート』そのものを主題にした単行本は見つかりませんでした。
この話を、プラトンティマイオス/クリティアス』の翻訳をしていただいた岸見一郎さんにお話したら、実は自分は高校生のときから三木清を愛読していたとのことで、ひょうたんからコマのように、このたびの新刊『三木清『人生論ノート』を読む』の企画がスタートしました。
このように、この三冊は古典再読というテーマ以外にも、編集のプロセスでは秘かにつながっていたというわけです。