白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

祝!河原井純子さん勝訴

小社刊『学校は雑木林』の著者、河原井純子さんが勝訴しました!
河原井さんはただ今、小社より近々刊行予定の『雑木林の決意』を執筆中です。ご期待ください。

君が代不起立>元教員勝訴、都に賠償命令 東京高裁
毎日新聞 11月7日(水)19時44分配信

 学校行事で日の丸に向かって起立し君が代を斉唱しなかったとして、停職処分を受けた東京都立養護学校の元教員、河原井純子さん(62)=10年3月に定年退職=が300万円の慰謝料を都に求めた差し戻し控訴審で、東京高裁は7日、30万円の賠償を命じた。
 南敏文裁判長は「養護学校は教諭と児童生徒の触れあいが欠かせない。停職で教壇に立てなかったのは精神的苦痛といえる」とした。教職員の「君が代不起立」を理由とした都の懲戒処分を巡り、賠償が認められたのは初という。
 都教委は06年3月、不起立を理由に停職1カ月の懲戒処分にしたが、河原井さんは提訴。最高裁は今年1月、「停職処分は裁量権の範囲を超えて違法」として取り消し、賠償部分の判断を高裁に差し戻していた。
 南裁判長は「養護学校運営の具体的な影響について考慮せず、停職とした」と指摘し、都の過失を認めた。
 比留間英人教育長は「判決内容を確認し、今後の対応を検討する」とコメントした。【鈴木一生】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121107-00000064-mai-soci

君が代不起立の教員停職、都に30万円賠償命令
読売新聞 11月7日(水)21時4分配信

 式典で国歌の起立斉唱命令に従わず、東京都教育委員会から停職の懲戒処分を受けた元都立校教員の河原井純子さん(62)が、都に300万円の慰謝料を求めた訴訟の差し戻し控訴審で、東京高裁は7日、都に30万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
 都教委によると、「戒告より重い処分には慎重な考慮が必要」との初判断を示した1月の最高裁判決後、賠償を命じた判決は初めて。
 特別支援学校の教員だった河原井さんは2006年、起立斉唱命令に従わなかったとして、停職1か月の処分を受けた。最高裁は「処分は原則、戒告が相当」として処分を取り消した上で、賠償を認めるか審理するよう高裁に差し戻していた。
 南敏文裁判長は「思想・良心の自由の問題に対し、都教委は慎重に検討することを怠った」と指摘。「教壇に立てなかった精神的苦痛は、処分取り消しだけでは回復できない」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121107-00000128-jij-soci