白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

「出版ニュース」で『シンポジウム記録 「慰安婦」問題の解決に向けて』紹介

出版ニュース」2012年8月中旬号の「Book Guide」欄で、小社刊『シンポジウム記録 「慰安婦」問題の解決に向けて』(志水紀代子・山下英愛編)が取り上げられました。
出版ニュース社さんのサイト↓
http://www.snews.net/news/1211a.html
該当箇所を引用させていただきます。

金学順さんが名乗り出て20年余り、「慰安婦」問題は未だに解決されていない。本書は、今年3月10日に催された「「慰安婦」問題の解決に向けて」と題されたシンポジウムで、この課題に向き合い活動してきた6名のパネリストが、現状を打開して解決の糸口を探るべく交わされた議論を収録。特に運動の分裂と停滞のきっかけとなった「国民基金」の問題について、基金の主導者という立場から和田春樹が推進にいたった具体的な経緯と問題点を提起するなど、日本側・韓国側それぞれの状況をふまえた率直な議論が展開されている。「慰安婦」問題の根本的解決が、加害者に責任をとらせることと、被害者の心の回復につながるという最後の解決に向けた運動に着地するのかどうか、領土問題に乗じた国家の思惑に左右されない運動や研究にとって有意義なヒントが豊富に。

本書の読みどころをしっかりと押さえてくださってうれしい限りです。
出版ニュースさん、ありがとうございました。