白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

奇遇

先週末、来日していた林少陽さん(小社刊『修辞という思想』の著者、香港城市大学教授)と久しぶりにお会いしました。林さんが探している本があるというので、おしゃべりしながら神田神保町古書店街を歩き、三省堂書店本店で新刊本をチェックしていたら、なにやら見覚えのある人影が…。書棚の陰からヌッと現れたのは歴史学者の長谷川亮一さん(小社刊『「皇国史観」という問題』の著者)でした。
なんという奇遇。
林さんと長谷川さんと小社は、子安宣邦先生の研究会で知り合った十年来の仲間です。
しかも、林さんはその日の午後の飛行機で香港に帰るところで、長谷川さんは数日前に任地の中国・阜陽師範学院から春節の休暇で一時帰国されたばかり。
えっ?小社が引き会わせたんだろうって?
いえいえ、これがまったくの偶然。
もちろん小社としても、久しぶりに林さんとお会いするから長谷川さんにもお声をかけて、とはチラリと思いましたけれども、慣れぬ外国から帰ってきたばかりでお疲れだろうから、と遠慮していたのです。
この日、長谷川さんはたまたま学会のご用事で神田に出てきた帰りだとのこと。
久しぶりの再会に話が弾みました。