白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

『怪と幽 vol.008』に広告を出しました―『皿屋敷』発売中です

発売中の『怪と幽 vol.008』に広告を出しました。

版元KADAKAWAさんのサイトはこちら↓

「怪と幽 vol.008 2021年9月」 京極 夏彦[怪] - KADOKAWA

広告が掲載されたのは、近藤史恵さんの人気連載「幽霊絵師火狂」シリーズ『夜鷹御前』の掲載された295頁です。

今回の広告は、毎日新聞書評欄で磯田道史氏に、読売新聞書評欄で木内昇氏に激賞された仮名垣魯文原著『安政コロリ流行記―幕末江戸の感染症と流言』、〈江戸怪談を読む〉シリーズから『死霊解脱物語聞書』、『実録四谷怪談―現代語訳『四ツ谷雑談集』』、『猫の怪』に『牡丹灯籠』というラインナップでした。

ところで、この『怪と幽』で楽しみにしているのは巻頭グラビア「令和画図百鬼」(イラスト・げみ)なのですが、なんと、今回のお題は「皿屋敷」ではないですか! 

後ろ手にくくられて、皿とともに井戸に突き落とされたお菊が、井戸の底からきっとにらみ上げる、迫力のある絵です。馬場文耕『皿屋舗辨疑録』の一節も引用されています。

そして、目次を見ると京極夏彦さんの人気連載『了巷説百物語』は「於菊蟲」ではありませんか。

しまったあああああああ! 広告に『皿屋敷』を入れておけばよかった。

小社の〈江戸怪談を読む〉シリーズ『皿屋敷』は好評発売中です。

巻頭グラビア「令和画図百鬼」で引用された馬場文耕『皿屋舗辨疑録』も収録しています。

今井秀和さんによるお菊虫論「お菊虫のフォークロア」には、今井さんの愛育されたお菊虫の写真もあります。

ぜひぜひ『皿屋敷』をよろしくお願いいたします。

詳しくは小社ホームページへ↓

皿屋敷 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

湘南蔦屋書店さんで「ケア論の世界フェア」開催中!

湘南蔦屋書店さんが展開中の「ケア論の世界フェア」の写真を送ってくださいました。

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小社刊『ケアするのは誰か?──新しい民主主義のかたちへ』(J・トロント著/岡野八代訳・著)が、小川公代さんのご新著『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社)と『ケア宣言──相互依存の政治へ』(ケア・コレクティヴ著/岡野八代・冨岡薫・武田宏子訳、大月書店)と並んで展示していただいています。

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湘南蔦屋書店さん、ありがとうございます!

最寄りの方はぜひお立ち寄りください。

フェア期間、店頭在庫については湘南蔦屋書店さんのサイトをご覧ください。

湘南蔦屋書店さんのサイトはこちら↓

【フェア】人と人、人と地球を繋ぐ、ケア論の世界 | イベント | 湘南T-SITE | 蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設 (tsite.jp)

小社刊『ケアするのは誰か?』の書誌情報は白澤社ホームページでご覧いただけます。

ケアするのは誰か? | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

『日刊スポーツ新聞』で『新敬語「マジヤバイっす」』紹介

『日刊スポーツ新聞』2021年8月16日付で、『新敬語「マジヤバイっす」――社会言語学の視点から』(中村桃子著)が紹介されました!

中嶋文明記者による要を得た解説と中村桃子さんへのインタビューです。

記事の冒頭をご紹介します。

東京オリンピック(五輪)ではスケートボード・ストリートの瀬尻稜さん(24)の解説が大反響を呼びました。トレンドワードの1位になり、他の解説者にも広がった「ゴン攻め」が新語・流行語大賞にノミネートされるのは確実視されているほか、「鬼やばいっすね」「いや~半端ねえっす」といった言葉遣い。NHKで解説者が使ったのは初めてとみられています。「っす」を「ス体」と命名した社会言語学者関東学院大教授・中村桃子さんに聞きました。【取材・構成=中嶋文明】」

中村さんへのインタビューでは「ス体」の新しい使い方についても取り上げられており、たいへん充実した記事となっております。

こちらで記事の全文を読むことができます。↓

五輪解説で反響「~っす」いい意味で裏切り、相手への敬意と親しみ同時表現(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

ぜひご覧ください。

なお、中村桃子著『新敬語「マジヤバイっす」――社会言語学の視点から』の書誌情報については小社ホームページをご覧ください。↓

新敬語「マジヤバイっす」 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

 

白澤社公式ホームページ開設のお知らせ

このたび白澤社では公式ホームページを開設いたしました。

白澤社ホームページの表紙はこちら↓

白澤社 (hakutakusha.co.jp)

 

ホームページには、白澤社がこれまで刊行した書籍の目録も掲載されております。

刊行物のご案内はこちら↓

刊行物のご案内 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

 

なお、公式ホームページの開設にともない、これからは、新刊のお知らせ、重版出来のご案内はホームページにて行ないます。

小社刊行物ご購入についてのお問い合わせもホームページで受け付けます。

 

今後このブログでは、編集や営業の業務のあいまに担当者が感じたことなどをつづっていきたいと思います。

この白澤社ブログ(はてな版)同様、白澤社ホームページをよろしくお願いいたします。

白澤社ホームページ↓

白澤社 (hakutakusha.co.jp)

夏の夜には〈江戸怪談を読む〉シリーズを!

連日の雨で鬱陶しい日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

夏の夜の読み物といえば怪談です。

小社では〈江戸怪談を読む〉と銘打って、近世怪談に現代語訳と注釈を添えてご紹介するシリーズを刊行しております(既刊5冊)。

『死霊解脱物語聞書』(小二田誠二・広坂朋信ほか著)

『実録四谷怪談』(横山泰子・広坂朋信ほか著)

皿屋敷』(横山泰子・飯倉義之・今井秀和ほか著)

『猫の怪』(横山泰子・早川由美・今井秀和ほか著)

『牡丹灯籠』(横山泰子・斎藤喬・門脇大ほか著)

また、同シリーズのスピンオフとして、『新選百物語―吉文字屋怪談本 翻刻・現代語訳』(監修=篠原進/翻刻・注・現代語訳=岡島由佳/コラム=堤邦彦・近藤瑞木)もございます。

『新選百物語』をスピンオフとするのは、〈江戸怪談を読む〉叢書は芝居や映画、ノベライズなどで皆様よくご存じの怪談物語を、その原典やあまり知られていない別バージョンにさかのぼってご紹介しようという企画であるのに対して、『新選百物語』は単行本ではおそらく初めての翻刻と初めての注・訳になるからです。

もっとも、初めてと言えば〈江戸怪談を読む〉叢書も負けてはいません。

皿屋敷』では歌舞伎『播州皿屋敷』のルーツ『播州皿屋鋪細記』を初紹介。

『猫の怪』では鍋島化け猫伝説の原型『肥前佐賀二尾実記』翻刻と現代語訳を掲載。

といったように、各巻とも本書が初めて!という取り組みが仕掛けてあります。

夏の夜のお供に江戸怪談をお楽しみください。

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『図書新聞』で『河田嗣郎の男女平等思想』紹介

図書新聞』2021年8月14日号で、『河田嗣郎の男女平等思想──近代日本の婦人問題論とジェンダー』(亀口まか著)が紹介されました!

「日本におけるジェンダー論の先駆者――今こそ、河田嗣郎の唱えた女性の労働条件に真摯に向かいあうべきだ」との見出しが躍る詳細な書評を寄せてくださった評者は尾関夢子さん(高千穂大学名誉教授・教育心理学)。

尾関さんの書評から、冒頭としめくくりを抜粋いたします。

「本書は、河田嗣郎についての綿密な資料研究を基に、時代に先駆けた男女平等思想の見解を分析、検討したものであるが、人柄についても知ることができる。明治の後半から大正、昭和初期にかけての卓越した一人の知識人を現代に彷彿とさせるものである。彼は「男女同権・女性の人権は尊重されるべき」との立場から、女性の労働(男女賃金格差)、家族制度(家父長制度)、女子教育(良妻賢母)、選挙権(参政権の未獲得)等々の問題に次々と光を当て警鐘を鳴らしたのである。」

これに続き、尾関さんは河田嗣郎と本書の内容を詳細に紹介してくださったうえで、最後に次のように評してくださいました。

「河田は日本におけるジェンダー論の先駆者であることに違いはなく、SDGsの中にジェンダー平等が組み込まれている現代において、本書はぜひ薦めたい一冊である。」

ありがとうございました。

図書新聞さんのサイトはこちら↓

図書新聞 (toshoshimbun.com)

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[書 名]河田嗣郎の男女平等思想

[副書名]近代日本の婦人問題論とジェンダー

[著 者]亀口まか

[頁数・判型]四六判上製、272頁

[定 価]3800円+税

ISBN978-4-7684-7983-4

亀口まか著『河田嗣郎の男女平等思想』は全国の主要書店で、定価(3800円+税)でのお取り扱いがございます。もし店頭に見当たらなければ書店を通じてご注文ください。

『安政コロリ流行記』重版出来!

本日、『安政コロリ流行記』(仮名垣魯文原著/門脇大訳・今井秀和ほか著)の重版が出来上がってまいりました。毎日新聞7/10、読売新聞7/18と全国紙の書評欄二連覇の偉業を成し遂げて、たちまち重版にいたりました。

これもご愛読いただいた読者の皆様のおかげです。あつく御礼申し上げます。

なお、『安政コロリ流行記』は、現在、コロナ対策の影響を受けてか、某大手オンライン書店で定価(1800円+税)を越える高値のついたものも出品されておりますが、本書は新刊書店さんにて定価(1800円+税)で好評発売中です。

安政コロリ流行記』は、現在、小社にも十分な在庫がありますので、もし店頭に見あたらなければ書店を通してご注文下さい。

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