白澤社ブログ

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『図書新聞』で『河田嗣郎の男女平等思想』紹介

図書新聞』2021年8月14日号で、『河田嗣郎の男女平等思想──近代日本の婦人問題論とジェンダー』(亀口まか著)が紹介されました!

「日本におけるジェンダー論の先駆者――今こそ、河田嗣郎の唱えた女性の労働条件に真摯に向かいあうべきだ」との見出しが躍る詳細な書評を寄せてくださった評者は尾関夢子さん(高千穂大学名誉教授・教育心理学)。

尾関さんの書評から、冒頭としめくくりを抜粋いたします。

「本書は、河田嗣郎についての綿密な資料研究を基に、時代に先駆けた男女平等思想の見解を分析、検討したものであるが、人柄についても知ることができる。明治の後半から大正、昭和初期にかけての卓越した一人の知識人を現代に彷彿とさせるものである。彼は「男女同権・女性の人権は尊重されるべき」との立場から、女性の労働(男女賃金格差)、家族制度(家父長制度)、女子教育(良妻賢母)、選挙権(参政権の未獲得)等々の問題に次々と光を当て警鐘を鳴らしたのである。」

これに続き、尾関さんは河田嗣郎と本書の内容を詳細に紹介してくださったうえで、最後に次のように評してくださいました。

「河田は日本におけるジェンダー論の先駆者であることに違いはなく、SDGsの中にジェンダー平等が組み込まれている現代において、本書はぜひ薦めたい一冊である。」

ありがとうございました。

図書新聞さんのサイトはこちら↓

図書新聞 (toshoshimbun.com)

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[書 名]河田嗣郎の男女平等思想

[副書名]近代日本の婦人問題論とジェンダー

[著 者]亀口まか

[頁数・判型]四六判上製、272頁

[定 価]3800円+税

ISBN978-4-7684-7983-4

亀口まか著『河田嗣郎の男女平等思想』は全国の主要書店で、定価(3800円+税)でのお取り扱いがございます。もし店頭に見当たらなければ書店を通じてご注文ください。