今日はクリスマスですね。プレゼントはお決まりですか?
本もすてきな贈り物になります。
今年はプラトン著・岸見一郎訳『ティマイオス/クリティアス』をおすすめします。
ティマイオス/クリティアス | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)
表紙カバーにあしらった人物、白いあごひげと赤い衣が、なんとなくサンタクロースに似ていませんか? ラファエロの描いたプラトン(『アテネの学堂』の部分)なんですけれども、その気になってみればサンタクロースにうっすら似ているような気がしませんか。
このサンタクロース≒プラトンが小脇に抱えているプレゼント(書物)が『ティマイオス』なのです。
有名なアトランティス伝説も織り交ぜて宇宙の創造や人類の起源を、S・ヴェイユの言葉を借りれば「前キリスト教的直観」によって語った叙事詩のような作品ですが、デミウルゴス(造物神)やコーラー(場)など現代の哲学者(ヨナスやデリダ)も論じる概念が出てきます。
年越しの読書に、夢もロマンもある『ティマイオス/クリティアス』をぜひ!