ようやく長い梅雨があけたと思ったら、いきなり真夏日となりました。
お部屋で過ごす夏休みのお供に最適なのが怪談本です。
今回は小社刊行の〈江戸怪談を読む〉シリーズより、『実録四谷怪談―現代語訳『四ツ谷雑談集』』(横山泰子序)をご紹介したいと思います。
鶴屋南北の歌舞伎『東海道四谷怪談』の源流となった江戸時代の実録小説の本格的な紹介です。
怨霊となったお岩さまはどんな女性だったのか? 色悪・伊右衛門の末路やいかに?
いくらでも深読みのできる面白い物語なのです。
江戸三大幽霊の一人に数えられるお岩さま、最近は2014年公開の『喰女-クイメ-』(三池崇史監督)で柴咲コウさんが演じて以来、映像から遠ざかっていましたが、先週から放映の始まったTVドラマ『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系、毎週土曜23:15~)で久しぶりに登場。
松本まりかさんの演じる「お岩さん」が「女をだますなんてクズ中のクズよ。復讐すべきよ!」と啖呵を切っています。
テレビドガッチさんの記事によれば、「松本まりかさんのお岩さん、女子がみんなに好きになるキャラ」と評判なのだそうです。↓
「松本まりかの“眼帯美女”お岩さんに、ネットは「女子が好きになるキャラ」の声『妖怪シェアハウス』第1話」 2020.08.02 up
https://dogatch.jp/news/ex/83954/detail/
『実録四谷怪談』の元祖お岩さまは眼帯こそつけていませんが、「女をだますなんてクズ中のクズよ。復讐すべきよ!」というセリフにはきっと共感してくださるだろうと思います。