白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

『家族研究年報』で『最小の結婚』紹介

小社刊『最小の結婚――結婚をめぐる法と道徳』(E・ブレイク著、久保田裕之監訳)が、『家族研究年報 No.45』(家族問題研究学会、2020年7月)の書評欄で紹介されました。

家族問題研究学会さんのホームページはこちら→ http://jcfr.jp/

紹介してくれたのは千田有紀さんです。千田さんは本書の内容を詳しく紹介したうえで、最後に次のように評してくださいました。

「この本のタイトルが『最小の家族』ではなく『最小の結婚』であること、子どもの養育と結婚を分割して考えること、それがこの本を成功させていると思われた。「ケア」を基本に据えながら、結婚は正義に基づき、様々な道徳から解放され中立かつ公共的に定義されなければならない。また子どもの養育は、こうした「結婚」という枠組みからもまた、解放されなければならない。こうした理想の実現のために国家は適切に介入し、支援をしていくべきなのである。明快な主張であるが、それが緻密な理論的分析によって検討されているところが実に素晴らしい1冊であった。」

千田さん、ありがとうございました。

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