白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

バレンタインに江戸怪談を

今日はバレンタインデーですね。
プレゼントには定番のチョコもいいですが、本もすてきな贈り物になります。
 小社の新刊『新選百物語――吉文字屋怪談本 翻刻・現代語訳』(監修=篠原進/翻刻・注・現代語訳=岡島由佳/コラム=堤邦彦・近藤瑞木)はいかがでしょうか。
カバー絵の行灯にともる小さな炎がハートウォーミングに見えませんか?

 

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※小社ではチョコレートは扱っておりません(写真は見本です)。


そもそも江戸怪談には愛をこじらせたお話が多いのです。
先日、東雅夫さんが『小説推理』3月号(双葉社)で『新選百物語』を紹介してくださったときに、ラフカディオ・ハーンによって作品化されたとして挙げられた「嫉妬にまさる梵字の功力」(ハーン「おかめのはなし」)も、「紫雲たな引蜜夫の玉章」(ハーン「葬られた秘密」)も、愛をこじらせたお話です。
『新選百物語――吉文字屋怪談本 翻刻・現代語訳』は、全国の主要書店で好評発売中です。
上級者向けには、小社〈江戸怪談を読む〉叢書の一冊『実録四谷怪談――現代語訳『四ツ谷雑談集』』もおすすめ。
愛を裏切った夫と関係者全員を十数年にわたり祟り続けたお話です。素敵ですね。
新宿区四谷左門町に今もある於岩稲荷田宮神社は、浮気封じの神様として信仰されたそうです。