白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

2019年仕事納め

白澤社は今日が仕事納めです。
明日から年明け1月5日まで、年末年始のお休みとなります。
2020年1月6日(月)から平常通りに営業いたします。
今年は、下記の4点の単行本を刊行いたしました。
 
**『イラストで読むキーワード哲学入門』
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[書 名]イラストで読むキーワード哲学入門
[著者名]永野潤
[頁数・判型]四六判並製、208頁
[定 価]1800円+税
ISBN:978-4-7684-7975-9 
斬新なベルクソン研究で知られる哲学者の平井靖史さん(福岡大学)がツイッターで紹介してくださいました。
永野潤『イラストで読む キーワード哲学入門』。各記事が見開き2頁の短さなのに、ほぼ常にマンガやアート作品の例から始めて現代の概念・理論まで手品のような鮮やかさで繋げてて一瞬で頭に入る、さっすが永野さん。」
https://twitter.com/hiraiyasushi1/status/1145243550231121920
 
 
**『表象天皇制論講義』
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[書 名]表象天皇制論講義
[副 題]皇族・地域・メディア
[著 者]茂木謙之介
[頁数・判型]四六判上製、288頁
[定 価]3400円+税
ISBN978-4-7684-7976-6
2019/7/14付 信濃毎日新聞の書評欄、『週刊東洋経済2019.9/14号.特集天皇と日本史』で紹介されました。

 

**『異世界と転生の江戸』
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[書 名]異世界と転生の江戸
[副書名]平田篤胤松浦静山
[著 者]今井秀和
[頁数・判型]四六判並製、240頁
[定 価]2500円+税
ISBN978-4-7684-7977-3
著者・今井秀和さんが怪異怪談研究会主催のトーク・イベント、ホラー・アカデミア#9「迷宮・江戸怪談をさまよう」に登壇。

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左から今井さん、『新選百物語』翻刻・注・訳の岡島由佳さん、〈江戸怪談を読む〉シリーズでお世話になりっぱなしの横山泰子さん、司会の赤井紀美さん。
今井さんの「河童の卵」や、岡島さんの自分の口からは言いにくい話などで満席の会場が沸いた一夜の様子は下記をご覧ください。↓
ホラー・アカデミア第9夜「迷宮・江戸怪談をさまよう」当日実況&感想まとめ
https://togetter.com/li/1448243

  

 **『最小の結婚』

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[書 名]最小の結婚
[副書名]結婚をめぐる法と道徳
[著 者]エリザベス・ブレイク Elizabeth Brake
[訳者]久保田裕之(監訳)  羽生有希・藤間公太・本多真隆・佐藤美和・松田和樹・阪井裕一郎(訳)
[体 裁]四六判上製、384頁 [定 価]4200円+税
ISBN978-4-7684-7978-0  
[原書名] Minimizing Marriage: Marriage, Morality, and the Law (Studies in Feminist Philosophy)  by Elizabeth Brake Copyright c 2012 by Oxford University Press, Inc.
週刊エコノミスト2020.12・31/1・7合併号』(荻上チキさんの「読書日記」)、2019/12/26付 西日本新聞夕刊で紹介されました。
『最小の結婚』は厚めの理論書ですが、思わぬご好評をいただいているうえ、年明け2020年2月8日(土)には国際基督教大学で「結婚をめぐるジレンマ」と題して『最小の結婚』合評会が催されます。ますます目が離せません。
 
**よいお年を!
哲学、表象文化史、近世怪談研究、ジェンダー論・政治哲学とジャンルはさまざまですが、僭越ながら、今これが大事・今これが面白いと思うテーマに取り組んできたつもりです。
このほか、既刊書では、『新選百物語』が『小説推理』2019.3号、東雅夫さん執筆の「今月のベストブック・幻想と怪奇」で「数ある百物語本の中でも、これまで本格的な紹介がなされてこなかった書目だけに嬉しい企画である。」と高評。
『死霊解脱物語聞書』も紀伊國屋書店出版部さんのPR誌『scripta autumn 2019』、能楽師・安田登さん執筆による『野の古典』第二十一回「怪談、怨霊、鎮魂」で紹介されました。
さて来年は、ロングセラー『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(E・キテイ著)の重版(四刷)を皮切りに、今これが面白いと思う本の出版に精いっぱい取り組んでまいります。
それでは、よいお年をお迎えください。