白澤社ブログ

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『雑木林の決意』刊行

このたび白澤社では、河原井純子『雑木林の決意──教育の営みをとりもどしたい』を刊行しました。

[ジャンル]教育・社会
[書  名]雑木林の決意
      ──教育の営みをとりもどしたい
[著  者]河原井純子 絵と文
[判型・頁数]四六判並製、96頁
[定価]1,200円+税
[ISBN]978-4-7684-7948-3 C0037

内容説明

元養護(特別支援)学校教諭の著者が常に持ち歩いている、一人ひとりが大切にされる雑木林のような学校や社会をめざそうと呼びかける詩「雑木林の決意」に自作のあたたかな絵を添え、全国各地の多くの人々とつながった「雑木林行脚だより」が一冊の本になりました。
そして、教育者として「君が代」斉唱時の起立命令には「従えません」と信念を貫いた著者が停職1カ月処分の取り消しを求めた訴訟での陳述書、停職1カ月の処分取消しとなった最高裁判決(2012/01/16)、国家賠償請求を認める画期的判決となった東京高裁判決(2012/11/07)を抄録しています。

目次から

1 決してあきらめず 雑木林の決意(絵本)
2 雑木林行脚だより──がんばらない・あきらめない・たのしみたい・つながりたい
  1京都/2八戸/3三重/4沖縄/5大阪・兵庫
3 教育の営みを取り戻したい── 陳述書・最高裁判決 〔抄〕・高裁差戻し審判決 〔抄〕
  1陳述書 教育の営みを取り戻したい(河原井純子)
  2最高裁第一小法廷判決〔抄〕/3高裁差戻し審判決〔抄〕

著者プロフィール

河原井純子(かわらい じゅんこ)
 知的障がい児・者の施設労働者として3年勤めた後、「口先だけ偉そうなことを言う教員だけには決してなりたくない」と決意して、1975年4月、都立高島養護学校の教員となる。以後、八王子養護学校、七生養護学校等に勤務し、2010年3月、定年退職。「障がい」があってもなくても共生できる学校や社会の実現を目指して活動を続けている。
著書に、教育実践記の『学校は雑木林』(白澤社)がある。

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