白澤社ブログ

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朝日新聞耕論欄に阪井裕一郎さん登場

今朝の朝日新聞(2023/05/09付)の耕論欄に『改訂新版 事実婚夫婦別姓社会学』の著者、阪井裕一郎さんが登場しました。

今回のテーマは「アプリ婚の時代」ということで、スマホマッチングアプリで結婚相手を探す風潮についても三人の識者が記者のインタビューに答えています。

(耕論)アプリ婚の時代 高橋勅徳さん、谷本奈穂さん、阪井裕一郎さん:朝日新聞デジタル (asahi.com)

阪井さんは「結婚の歴史を見ると、「正しい出会い方」は時代によって」変わるもので「オンライン時代に、出会いの場がデジタルの領域に移行するのは不可逆な現象」だから「多様な人間関係を作るために活用する方法を考える」ことを推奨しています。以下、高重治香記者による記事からの引用です。

 世界では結婚のあり方は多様化していますが、日本の法的制度はまだ婚姻一択で、多様化する家族の受け皿になっていません。マッチングサービスを利用して、たとえばシングルペアレントと単身高齢者が出会って一緒に暮らすことで、「ちょっと子どもを見ていてもらう」「一人暮らしは何かの時に不安」など足りない部分を補い合える場合もあるかもしれません。

 新しい仕組みを、多様なつながりを促すために利用することが課題だと思います。      

                 (朝日新聞2023/05/09付朝刊13頁より)

阪井さんの著書『改訂新版 事実婚夫婦別姓社会学』と、共著書『結婚の自由』は好評発売中です。

〔改訂新版〕事実婚と夫婦別姓の社会学 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

結婚の自由 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)