白澤社は今日が仕事納めです。
明日から年明け1月3日まで、年末年始のお休みとなります。
2021年1月4日(月)から平常通りに営業いたします。
今年は、下記の5点の単行本を刊行いたしました。
『新敬語「マジヤバイっす」』
[書 名]新敬語「マジヤバイっす」
[副書名]社会言語学の視点から
[著 者]中村桃子(なかむら ももこ)
[頁数・判型]四六判並製、224頁
[定 価]2200円+税
ISBN978-4-7684-7979-7
「そうっすね」「マジっすか」などの「っす」言葉をある種の敬意表現と位置付けた本書は、意表を突いた着眼点に、それって敬語っすか? とご評判をいただき、日経、朝日、讀賣の各紙ほか、『アエラ』、『婦人公論』など、書評続々、めでたく三刷となりました。
『日本近代再考』
[書 名]日本近代再考 Japanese Modernity Reconsidered
[編者]時安邦治[編・訳] [著者]マイク・フェザーストン/ヴォルフガング・シュヴェントカー/玉利智子/木村絵里子 [訳者]寺田晋、時安邦治
[頁数・判型]A5判並製、160頁
[定 価]2600円+税
ISBN978-4-7684-7980-3
『平和と平等の浄土論』
[書 名]平和と平等の浄土論──真宗伝統教学再考
[副書名]真宗伝統教学再考
[著 者]菱木政晴
[頁数・判型]四六判並製、208頁
[定 価]2400円+税
ISBN978-4-7684-7981-0
封建的と言われていた江戸時代の真宗教学に新たな光をあてた意欲作です。
宗教と文化の専門新聞「中外日報」で紹介されました。
『ケアするのは誰か?』
[書 名]ケアするのは誰か?
[副書名]新しい民主主義のかたちへ
[頁数・判型]四六判並製、160頁
[定 価]1700円+税
ISBN978-4-7684-7982-7 C0031
内容は本格的な政治哲学の本なのに、発売以来、口コミでご評判が広がって、たちまち重版という、奇跡のような一冊。
図書新聞20年下半期読書アンケートや『BRUTUS』誌でも取り上げられました。本格的な書評が出てくるのは年明けからでしょうか。
『河田嗣郎の男女平等思想』
[書 名]河田嗣郎の男女平等思想
[副書名]近代日本の婦人問題論とジェンダー
[著 者]亀口まか
[頁数・判型]四六判上製、272頁
[定 価]3800円+税
ISBN978-4-7684-7983-4
埋もれていた思想家の先駆的な男女平等論を思想史の中に位置づけた労作です。
よいお年を!
言語学、日本近代史、近世仏教論、ケア論・政治哲学、ジェンダー論・近代思想史とジャンルはさまざまですが、僭越ながら、今これが大事・今これが面白いと思うテーマに取り組んできたつもりです。
このほか、既刊書では『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(エヴァ・フェダー・キテイ著、岡野八代・牟田和恵監訳)が四刷となりました。重厚なケア倫理の研究書が息長く読者に迎えられていることは小社の喜びとするところです。
さて来年は、これまた重厚な一冊なのに熱心な読者に迎えられている『最小の結婚―結婚をめぐる法と道徳』(E・ブレイク著・久保田裕之監訳)の重版を皮切りに、今これが面白いと思う本の出版に精いっぱい取り組んでまいります。
それでは、よいお年をお迎えください。