白澤社ブログ

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『図書新聞』読書アンケートに『ケアするのは誰か?』

図書新聞』20年下半期読書アンケートで『ケアするのは誰か?──新しい民主主義のかたちへ』(J・トロント著/岡野八代訳・著)が選ばれました。

選者は佐藤泉さん(日本近代文学)で、デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』(岩波書店)と合わせてのエントリーです。

 高級「ブルシット・ジョブ」と低賃金「エッセンシャル・ワーク」の、思えば空恐ろしい矛盾に言葉が与えられたのはなにより。しかし「エッセンシャル」はいまだ搾取を覆い隠すだけの美名にとどまる。グレーバーにより効率第一のネオリベ下で駆逐されるはずのどうでもいい仕事がなぜ逆にはびこるのかはよく分かったが、やはり女と外国人に周縁化されてきたケアを軸とする理論による代補が不可欠と感じた。(『図書新聞第3476号 2020年12月19日付』より)

 図書新聞さんのサイト↓

図書新聞 (toshoshimbun.com)

佐藤泉さん、ありがとうございました。

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