白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

重版出来!『哲学のモンダイ』

本日、永野潤著『哲学のモンダイ』の再度の重版(三刷)が出来あがってまいりました。
重版出来!出版社にとってこんなにうれしい響きの言葉ありません。
これもご愛読いただいた読者の皆様のおかげです。あつく御礼申し上げます。
重版出来!といえば、いま、松田奈緒子先生の人気コミックス『重版出来!』(小学館)がドラマ化されてテレビ放映されているそうです。
テレビドラマのサイトはこちら↓
http://www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/
原作の版元小学館さんによるサイトはこちら↓
http://spi-net.jp/monthly/comic016.html
同作の舞台となっている大手総合出版社の花形編集部と零細人文書出版の小社とでは比較のしようもありませんが。原作を拝見するかぎり出版業界のあるあるネタをかなり忠実に踏まえているようです。

重版出来!』の主人公はコミック誌編集部に勤務していますが、おや?なんの偶然でしょうか、永野潤さんの『哲学のモンダイ』も考えるための事例をマンガから引いています。
『哲学のモンダイ』で永野さんは、藤子・F・不二雄『異色短編集2』小学館荒川弘鋼の錬金術師スクウェア・エニックス諸星大二郎『汝、神になれ鬼になれ』集英社手塚治虫鉄腕アトム講談社漫画文庫、岡崎京子『pink』マガジンハウスなどから例を引くことで、私たちの常識にゆさぶりをかけて哲学することの出発点につれていってくれます。
いつか『哲学のモンダイ』もテレビ化されないかなあ、と夢を見ながら仕事にはげんでおります。