「出版ニュース」誌2014年7月上旬号で、関口すみ子著『管野スガ再考』が紹介されました。
以下、該当箇所を引用します。
大逆事件で幸徳秋水らとともに処刑された菅野スガ（須賀子）は、長い間固有のイメージにつきまとわれてきた。本書は、獄中の日記、書簡、供述調書から新聞記者や婦人矯風会などの足跡を検証することで、「妖婦」と「革命家」に二極化する表象がいかなる経緯で形成され広められたのかを解明、須賀子の実像に迫る。著者は須賀子の原点を『大阪報道』記者と大阪基督教婦人矯風会の活動に見出し、『牟婁新報』における主筆代行としての実績をふまえ大逆事件の被告にいたる経緯を「新しい女」が遭遇した困難として描く。「伝説」を払拭し時代の中に生きた女性・菅野スガの姿が鮮やかに。
「出版ニュース」さん、ありがとうございました。
