『河北新報』2022/11/13付で『江戸の残映――綺堂怪奇随筆選』(東雅夫編・岡本綺堂著)が紹介されました。
河北新報の書評欄「東北の本棚」のコラム「仙台発出版こぼれ話」177回の記事です。
来年は「関東大震災100年」にあたることから、岡本綺堂が関東大震災で自宅を焼失した経験を書いた文章の収録されている『江戸の残映』を紹介してくださいました。
「江戸の残り香をさまざまに作品に刻んだ文豪(今年生誕150年!)が自らの被災を記録した随筆が収録されている。(中略)文豪の筆に、100年前の災禍だけでなく、そこに私たちの11年前の記憶も重なってダブルイメージとなる。過去の記録と私たちの記憶が繋がる。」
執筆してくださったのは、荒蝦夷の土方正志さん。
荒蝦夷といえば、仙台を拠点に大活躍の版元さんです。↓
発行・出版・書籍 荒蝦夷【あらえみし】araemishi (coocan.jp)
土方さんは先の記事にこうも書いています。
「今の世の人たち全て、100年が経てばまずは生きてはいまい。私たちの経験の何をいかに残すのか、残せるのか。」
東日本大震災からまだ12年しかたっていない、忘れたふりをするには早すぎる時間です。
心しておきたいことです。