白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

「日本経済新聞」で亀口まか著『河田嗣郎の男女平等思想』紹介

日本経済新聞」2021年1月23日付で、『河田嗣郎の男女平等思想──近代日本の婦人問題論とジェンダー』(亀口まか著)が紹介されました!

記事は「日本経済新聞」さんのサイトでも読むことができます(前半無料)。

(■短評)『河田嗣郎の男女平等思想』亀口まか著: 日本経済新聞 (nikkei.com)

「河田嗣郎は明治末期から昭和戦前期にかけて活躍した経済学者・社会政策学者で、京都帝国大学経済学部長や大阪商科大学(現大阪市立大学)の初代学長を務めた。男女平等を唱え、当時の女子教育の「良妻賢母主義」を厳しく批判するなど日本のジェンダー論の先駆者となった。孫に河田悌一元関西大学長や米国の政治学フランシス・フクヤマ氏がいる。」(「日本経済新聞」2021年1月23日付読書面の短評欄より)

 このあと、本書が河田の膨大な著作を読み解きながら、その婦人問題論の全容を解き明かしていること。また、終章で著者の亀口さんが「男女平等の実現がどれほど険しい道のりであるのかは、現在の社会状況に意識を向ければすぐさま明らかになる」と書いていることなどにも触れて下さっています。

小さなスペースに、本書のエッセンスをギュッと凝縮していただきました。ありがとうございました。

亀口まか著『河田嗣郎の男女平等思想』の書誌データはこちら↓

新刊『河田嗣郎の男女平等思想』刊行 - 白澤社ブログ (hatenablog.com)

f:id:hakutakusha:20210123143900j:plain

ふと紙面の上に目をやると、先日、このブログで取り上げた安田登さんの『野の古典』も載っていて、なにやらご縁を感じます。

安田登著『野の古典』(紀伊國屋書店)の紹介はこちら↓

「毒がいっぱい、薬もいっぱい」・安田登『野の古典』紀伊國屋書店 - 白澤社ブログ (hatenablog.com)