小社刊『最小の結婚――結婚をめぐる法と道徳』(エリザベス・ブレイク著/久保田裕之監訳)が『f vision』誌(アジア女性資料センター)第1号で紹介されました。
『f vision』誌は、アジア女性資料センターの機関誌『女たちの21世紀』を改題・リニューアルした、フェミニストのための情報誌です。
アジア女性資料センターさんのサイト↓
『f vision』の記念すべき第1号の書評欄「フェミの本棚」欄で、『最小の結婚』が取り上げられました!
紹介してくれたのは本山央子さん(アジア女性資料センター理事)。
本山さんは「一対の性的関係に、生涯にわたる権利と責任をパッケージ化する結婚は、人びとの多様な関係性や価値観に対して、あまりに狭すぎるだ。ならば、結婚をどうすべきなのか?」と問いかけます。
そして、本書の議論の方向性を次のように指摘しています。
「リベラル派政治哲学者による本書は、結婚を、道徳でなく正義の問題として正面から論じ、人びとの多様な「善き生」を支援する結婚へ向けた改革の道筋を示そうとする意欲的な試みである。」
続けて、著者ブレイクが「最小の結婚」を提唱するにいたる本書の論点を端的に示したうえで、「ケア責任が結婚を基盤とする家族に押し付けられるなか、正義という観点から結婚とケアの制度について議論を深めるきっかけとしたい。」としめくくっています。
本山さん、ありがとうございました。
なお、『最小の結婚』は、新刊書店さんにて定価(4200円+税)で購入できます。
小社にも在庫は十分にありますので、店頭に見あたらなければ書店を通してご注文下さい。