白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

新刊『日本近代再考』刊行

このたび白澤社では新刊『日本近代再考』を刊行いたしました。

新刊『日本近代再考』は、グローバル化する世界において日本近代とは何であったのかを、国内外の社会学歴史学の研究者が学際的に検討した学術書です。

『日本近代再考』の書誌データは以下の通りです。

[叢書名]学習院女子大学グローバルスタディーズ

[書 名]日本近代再考

[編者]時安邦治[編・訳]

[著者]マイク・フェザーストン/ヴォルフガング・シュヴェントカー/玉利智子/木村絵里子

[訳者]寺田晋、時安邦治

[頁数・判型]A5判並製、160頁

[定 価]2600円+税

ISBN978-4-7684-7980-3

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【編者】

時安邦治(ときやす くにはる)

学習院女子大学国際文化交流学部教授。専門は、現代社会論、社会思想。

共編著に、『葛藤するシティズンシップ』、『変容するシティズンシップ』(木前利秋ほか編著、白澤社)。論文に「成員資格・労働・消費」、金野純編著『調和的秩序形成の課題 講座東アジア共同体論』御茶の水書房。「科学知のシナリオ化」、西山哲郎編『科学化する日常の社会学世界思想社。翻訳に、マイク・フェザーストン『ほつれゆく文化』法政大学出版局(西山哲郎と共訳)など。

【著者】

マイク・フェザーストン(Mike Featherstone)〔第1章〕

ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ教授(社会学)Theory, Culture & Society(Sage)およびBody & Society(Sage)の創刊・編集者。専門は、社会文化理論、カルチュラル・スタディーズ、消費文化論、身体論など。著書に『ほつれゆく文化』(法政大学出版局)など。

ヴォルフガング・シュヴェントカー(Wolfgang Schwentker)〔第2章〕

大阪大学大学院人間科学研究科名誉教授。専門は、インテレクチュアル・ヒストリー(精神史、思想史)著書に『マックス・ウェーバーの日本』(みすず書房)など。

玉利 智子(たまり ともこ)〔第3章〕

ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ上級講師(社会学)。専門は、消費文化論、視覚文化論、身体論。

木村 絵里子(きむら えりこ)〔第4章〕

日本女子大学学術研究員,学習院女子大学武蔵野大学日本大学非常勤講師。専門は、歴史社会学、文化社会学。共編著に『場所から問う若者文化──ポストアーバン化時代の若者論』晃洋書房(近刊)。

【内容】

グローバル化する世界において日本近代とは何であったのか?

国内外の社会学歴史学の研究者が、文化の社会学理論、学術の国際交流、百貨店の発展、美人画と写真等の視角と題材を通して、近代という時代を新たに捉え直す。

第1章では、近代とは西欧的なものなのか、日本独特の近代というものがあるのか等の問いを巡って文化という概念を検討する。第2章では、E.レーデラー、桑田熊蔵という明治から昭和初期に社会政策を論じた2人の思想家について論じる。第3章では、三越百貨店を取り上げ、近代文化の消費の仕方の変化を見る。第4章では、写真という新しい技術が、美人画と比べて近代の日本人の「見る」経験をどのように変容させたかを分析する。

【目次】

序──日本の近代を再考するために(時安邦治)

第1章 近代を問うこと,文化を問題化すること(M・フェザーストン)

第2章 近代のアンビバレンス(W・シュヴェントカー)

──エミール・レーデラーと桑田熊蔵の日本研究1910-1940

第3章 20世紀初期における日本の近代化と消費文化(玉利智子)

──三越百貨店の発展史を通して

第4章 〈外見〉の発見と日本近代(木村絵里子)

──「美人」の写真を「見る」ことの社会的様式に着目して

 

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