白澤社ブログ

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信濃毎日新聞で『表象天皇制論講義』紹介

2019/7/14付 信濃毎日新聞の書評欄で、茂木謙之介著『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』が紹介されました
該当箇所を抜粋させていただきます。

 

 私たちの天皇制のイメージは、大半がメディアからの情報によって形作られている。本書は近現代の天皇制をそうした「表象の集積体」と捉え、新聞や雑誌、小説などを読み解いていく。
 著者は天皇の「血のスペア」とも言える皇族に着目。例えば、昭和天皇の弟秩父宮を巡る表象から、明治以降衰退した埼玉・秩父という地域社会が、皇族の存在により国民国家の一員として参入していく構図が見える。
 つかみどころのない天皇制が、今なお存続する理由を考える上で、重要な視座を与える一冊。

 

 信濃毎日新聞さん、ありがとうございました。

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なお同書の書誌データは以下の通りです。
『表象天皇制論講義』概要
[書 名]表象天皇制論講義
[副 題]皇族・地域・メディア
[著 者]茂木謙之介
[頁数・判型]四六判上製、288頁
[定 価]3400円+税
ISBN978-4-7684-7976-6