白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

驚きは哲学の始まりだった?!

永野潤著『イラストで読むキーワード哲学入門』は先月刊行したばかりの新刊なのに、某大手オンライン書店では品切れ状態が続いているのに驚きました。もちろん在庫は十分にございます、新刊ですから。
しかも、新刊書店での定価は本体1800円+税なのに、気の早いネット古書店が定価の倍近い高値を付けているのにも驚きました(2019年5月22日17時時点)。
二度びっくりでございます。
哲学は驚きから始まるという話があります。

『イラストで読むキーワード哲学入門』の「タウマゼインthaumazein」の項で永野さんは次のように書いています。

 

プラトンアリストテレスという古代ギリシアの哲学者が「驚き」(ギリシア語で「タウマゼインthaumazein」)が哲学の根源にあると言っていた、などという話も、哲学入門ではよく紹介されるが、哲学は、見知らぬものに対して驚くのではなく、見慣れている(と思っている)ものに対して驚くんだ。宇宙人を見て驚くのは普通だが、地球人を見て驚くのが哲学である。」

 

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「宇宙人を見て驚くのは普通だが、地球人を見て驚くのが哲学である」とは、哲学の定義として面白いものです。
それでは、大手オンライン書店のサイトを見て驚くのは普通なのでしょうか、それとも哲学なのでしょうか。

最後に、くどいようですが『イラストで読むキーワード哲学入門』新刊書店で流通しております。定価は本体1800円+税です。
読者の皆様にはお手数をおかけいたしますが、最寄りの書店さんを通してご注文いただければ幸いです。

 

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