白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

「ぷ。」←なにに見えますか?

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これは新刊『イラストで読むキーワード哲学入門』(永野潤著)に掲載されたイラストです。

「ぷ。」の横に手が描かれていますが、とりあえずそこは切り離してご覧ください。
「ふ。」でも「ぷ」でも「ぶ。」でもありません。「ぷ。」です。

「ぷ。」←なにに見えますか?
本書は52の哲学のキーワードについて簡潔な解説とイラストで説明しています。
「ぷ。」が登場するキーワードは「日常性」。
私たちの日常的な意識では、「ぷ。」は、(pu)と発音する日本語のひらがな表記に句点(。)をふったものです。
けれども、「ぷ。」を、じーっと見ていると他のものに見えてくる、「哲学は、見慣れた日常的な世界を奇妙で非日常的なものとしてとらえるところにはじまる」と著者の永野さんは言います。
「ぷ。」がなにか他のものに見えてきたときに、私たちは感覚のレベルで哲学への入り口を体験しているのです。
非日常的な世界への扉を開く『イラストで読むキーワード哲学入門』、主要書店で販売中です。

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