白澤社ブログ

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「出版ニュース」誌で『牡丹灯籠』紹介

横山泰子・斎藤喬ほか著『〈江戸怪談を読む〉牡丹灯籠』が「出版ニュース」2018年9月上旬号で紹介されました
該当箇所を抜粋させていただきます。

『牡丹灯籠』は死霊に取りつかれた男の妖しくも恐ろしい恋の顛末を描いた怪談として江戸時代から今日までさまざまなジャンルで改作が描かれてきた。本書は中国の怪異小説を起源とする『牡丹灯籠』の世界を辿る。因果応報と怨みが際立つ怪談噺のなかで『牡丹灯籠』の特徴は美しき恋物語であることだ。ここでは中国の原話『牡丹灯記』については岡本綺堂の訳を紹介。そして江戸から明治にかけて活躍した三遊亭円朝の口演『怪談牡丹燈籠』の妙味を堪能しながら、その誕生秘話から文学史的な位置づけ、さらに江戸庶民の間に怪談噺がもてはやされた背景など、『牡丹灯籠』の魅力が伝わってくる。

出版ニュース」さん、ありがとうございました。