白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

中外日報で『牡丹灯籠』が紹介

中外日報8月10日付で、横山泰子・斎藤喬ほか著『〈江戸怪談を読む〉牡丹灯籠』が紹介されました。
中外日報は仏教を中心に、日本の宗教界のニュースを報道する老舗の専門紙です。
中外日報社さんのホームページ↓
http://www.chugainippoh.co.jp/
小社の『牡丹灯籠』の紹介記事の掲載された8月10日付の一面トップは「得度者に比叡山研修」との大見出しで、浄土真宗本願寺派で、得度者に比叡山延暦寺での研修を必修とする方針を固めたことが報じられています。
ううむ、なんだかすごいです。
さて、『牡丹灯籠』は「中外日誌」のコーナーで、書影の写真付きでご紹介いただきました。

見出しは「「牡丹灯籠」を幅広く解説」。
要点を抜粋させていただきます。

白澤社(東京都文京区)は「江戸怪談を読む」シリーズの一冊『牡丹灯籠』をこのほど刊行した。

どうでもよいことかもしれませんが、「白澤社(東京都文京区)」とカッコで所在地を示すあたり、いかにも新聞記事といった感じでわくわくします。

横山泰子・法政大学教授をはじめ、文学・民俗学・宗教学など専門を異にする5人の著者が集い「牡丹灯籠」を原話・類話・妖怪画・狂歌から幅広く解説した。
中でも最も有名な落語家・三遊亭円朝の『怪談牡丹燈籠』は「近代小説の手本」とも見なされ、明治以降の文学に影響を与えたことで知られる。

と、本の概要、テーマに関連して最も有名なエピソードを手際よく紹介してくださったうえで、「しかし」と続け、編集担当者の企画意図を伝えていただきました。

円朝はこの噺を江戸時代から語っていたはずなので『江戸怪談』に位置付けました」と話す。

ここは結構こだわったところなので、とりあげてくださってうれしいです。
記事の後半は、さすが、宗教の専門紙だけあって、先だってこのブログでも書いた「雨宝陀羅尼経と海音如来」↓についてとりあげてくださいました。
http://d.hatena.ne.jp/hakutakusha/20180803
中外日報さん、ありがとうございました。