白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

「孤独は山になく、街にある」三木清

昨夜はNHKEテレ「100分de名著」の「三木清『人生論ノート』」の第3回のアンコール放送がありました。
明日の朝と昼には再放送される予定です。
番組の案内はこちら↓
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/64_jinseiron/index.html
この第3回のテーマは「孤独」と「虚無」。
三木清の「孤独について」は、一時期、高校国語の教科書に掲載されていたこともあるので、ある世代にとっては懐かしいかもしれません。
昨日もご紹介しましたが、先週土曜日の朝日新聞朝刊(11/17付)の人気コラム「折々のことば」でとりあげられた「ひとは孤独を逃れるために独居しさえする」も、この「孤独について」からでした。
なかでも有名なのは、次の一節でしょう。 

孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の「間」にあるのである。

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岸見一郎さんの『三木清『人生論ノート』を読む』(小社刊)では、この三木の言葉について時代背景や思想的文脈をふまえて詳しく解説しています。