白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

「出版ニュース」で『教育勅語の戦後』紹介

出版ニュース」2018年11月中旬号で長谷川亮一著『教育勅語の戦後』が紹介されました。
該当箇所を抜粋させていただきます。

 戦後「失効」したはずの教育勅語を未だに評価する声は絶えない。本書は戦後出回った教育勅語の口語訳を原文と比較しながら、誤訳文が広まった来歴や経緯を辿ることで「失効」以降に教育勅語がどのように扱われたのか、その変遷を辿る。教育勅語の口語文訳は1972年、国民道徳協会が発行。ここではその来歴と流布を追うとともに、口語訳の誤りを明らかにする。その上で「教育勅語的なるもの」への欲望が何故絶えることなく続いてきたのか。そこには自民党改憲案に示された家族観や復活した道徳教育の中身にも通底するものがある。教育勅語の本質を知る上でも有意義な研究といえる。

出版ニュース」さんのサイトはこちら↓
http://www.snews.net/news/1811b.html
小社の『教育勅語の戦後』が掲載されたのはブックガイド欄の1頁目。
創元社さんによるオランプ・ド・グージュの「女性の権利宣言」の新訳、しかもビジュアル版の『女性の権利宣言』(シェーヌ出版社編、遠藤ゆかり訳)と、現代政治の傾向をズバリ言いあてたミネルヴァ書房さんの『後退する民主主義、強化される権威主義』(川中豪編著)にはさまれているという、絶好のポジション。
出版ニュース」さん、ありがとうございました。
それにしても、小社創業以来、なぜかたびたび小社出版物を取り上げてくださった「出版ニュース」さんが、来年3月で休刊というさびしい報せも。
また白澤社の本を取り上げてみようかと思っていただけるよう精進いたします。

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