白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
今年が皆さまにとって幸多き年となるよう祈念いたします。

昨年、小社では、初心者向け哲学入門書『哲学のモンダイ』(永野潤著)、功利主義倫理学や正義論の問題点を障害学の視点から批判した『生を肯定する倫理へ』(野崎泰伸著)、米国の哲学者E・キテイの講演録『ケアの倫理からはじめる正義論』(キテイ・岡野八代・牟田和恵共編著)、フェミニズムの古典を社会思想史的文脈から分析した『女性の権利を擁護する』(梅垣千尋著)、citizenshipについての共同研究『変容するシティズンシップ』(木前・亀山・時安共編)を刊行いたしました。
ある人に言わせると、2011年の白澤社の刊行物は境界boundariesを問い直す本ばかりだということです。
今年は、明治時代の真宗僧侶の社会主義論に光をあてた『極楽の人数』(菱木政晴著)、昨年のcitizenship論の続編『葛藤するシティズンシップ』(木前・亀山・時安共編)などを刊行すべく準備をすすめております。ご期待ください。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

白澤社