土曜と日曜は、東京都文京区本郷の東京大学文学部にお邪魔してきました。
土曜日は、東京大学哲学会主催の「家族 自由の原点――ひとつの神話として」と題された講演会。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/philosophy/news/family2010.html
日曜日は、岩波書店さんから刊行された『新編 日本のフェミニズム』の全12巻完結記念公開シンポジウムでした。
岩波書店さんの『新編 日本のフェミニズム』は日本フェミニズムの達成を示すアンソロジーで、小社刊行物からは次のものが収録されています。
- 第1巻『リブとフェミニズム』には、竹信三恵子さんの「やっぱりこわい?ジェンダー・フリー・バッシング」(『ジェンダー・フリー・トラブル』白澤社,2005所収)
- 第8巻『ジェンダーと教育』には、田代美江子さんの「性教育バッシングを検証する」(『ジェンダー・フリー・トラブル』所収)
- 第9巻『グローバリゼーション』には、金富子さんの「女性国際戦犯法廷が乗り越えたものと乗り越えなかったもの」(『裁かれた戦時性暴力』白澤社,2001所収)
迷子になりました
いずれの日も、小社刊『シティズンシップの政治学』の著者で、エヴァ・キテイ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』の監訳者の一人である岡野八代さんがお話になるということで足を運びました。
土日とも会場は同じ文学部の校舎。ここで迷子になったというのは土曜日のことでした。
小社も同じ文京区内にありますが、ふだん東大を訪ねることはありませんから、歴史のある建物に感心しながら広いキャンパスを歩いてゆくと、めざす文学部校舎の前に人だかりが…。まだ入り口が開いていないようなのです。
しばらく待っていると、そこへ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』のもう一人の監訳者である牟田和恵さんがいらっしゃいました。ご挨拶をしているうちにドアが開いて、牟田さんと私どもも先に待っていた人たちの後についてぞろぞろと校舎のなかへ。薄暗い廊下と階段が入り組んでいて迷路のようです。迷子にならないように先を歩く人たちについてゆくと、たどりついたのは全然別の教室!
どうやら先に待っていたのは、別の会の参加者の方々のようでした。あわてて校舎の外に出てみると、私たちがここが入り口と思った場所のもう少し先に、案内の立て札が…。
「流れについていくとろくなことがない」と苦笑いしながら、無事に会場にたどりついたのでした。