白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アイドルから虫まで―『皿屋敷』

猛暑の暴威に立ち向かう〈江戸怪談を読む〉叢書第三弾は、『皿屋敷―幽霊お菊と皿と井戸』です。いかにも怪談らしいお話のヒロインお菊ちゃんは、『死霊解脱物語聞書』の累さん、「四谷怪談」のお岩さまと合せて江戸三大幽霊と申します。物語のなかでの年齢が…

甦った累怪談

〈江戸怪談を読む〉叢書の記念すべき一冊目は累(かさね)怪談の原典『死霊解脱物語聞書』(小二田誠二・解題・解説)でした。前回ご紹介した『四ツ谷雑談集』にも影響を与えた物語です。北関東の農村で起きた憑霊事件を、当事者たちへの聞き取り調査から再…

幽霊の日には四谷怪談

今日は、文政八年(1825)七月二十六日に鶴屋南北『東海道四谷怪談』が初演されたことにちなみ、幽霊の日とされているそうです。幽霊と言えば、お岩様、お岩様と言えば四谷怪談と相場が決まっていたほど、南北の芝居に登場するお岩様の亡霊は日本の幽霊イメー…

夏だ!怪談だ!

久しぶりに青空が見えたと思ったら、真夏の日差しがドーンと押し寄せてきました。夏といえば、怪談です。小社では〈江戸怪談を読む〉と銘打って、近世怪談に現代語訳と注釈を添えてご紹介するシリーズを刊行しております(既刊5冊)。『死霊解脱物語聞書』…

信濃毎日新聞で『表象天皇制論講義』紹介

2019/7/14付 信濃毎日新聞の書評欄で、茂木謙之介著『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』が紹介されました該当箇所を抜粋させていただきます。 私たちの天皇制のイメージは、大半がメディアからの情報によって形作られている。本書は近現代の天皇制を…

『表象天皇制論講義』序章1読めます!

出血大サービス!好評発売中の『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』より、序章「表象の集積体としての天皇(制)──方法と視座」の「1 本書の問いと、問いの困難さ」から「2 本書の対象と方法」のはじめのあたりまでをご覧いただけます。 下記のURLを…

『表象天皇制論講義』(茂木謙之介著)まえがき

好評発売中の『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』(茂木謙之介著)の「まえがき」をご覧いただけます。下記のURLをクリックしてください。↓表象天皇制論講義 扉-「まえがき」https://indd.adobe.com/view/85366dbd-60f0-4cf0-ae6f-45c4ef7b2e24 なお…

『表象天皇制論講義』目次

好評発売中の茂木謙之介著『表象天皇制論講義―皇族・地域・メディア』の目次(節見出し含む)をご覧いただけます。下記のURLをクリックしてください。↓表象天皇制論講義◎目次https://indd.adobe.com/view/83ccea1e-8676-49c7-9073-a5cb0aa0bf34 なお同書の書…

長谷川亮一『教育勅語の戦後』が『教育学研究』誌で紹介

長谷川亮一著『教育勅語の戦後』が日本教育学会機関誌『教育学研究』第86巻第1号で紹介されました。紹介してくださったのは、教育学者(教育史)の米田俊彦さん(お茶の水女子大学)です。米田さんは、「本書を読み、紹介者は、教育勅語に戦後史が脈々と存…

手品のような鮮やかさ!『イラストで読む キーワード哲学入門』紹介(平井靖史さん)

ツイッターをながめていたら、たいへんうれしいことがありました。斬新なベルクソン研究で知られる哲学者の平井靖史さん(福岡大学)がご自身のツイッターで、小社刊『イラストで読む キーワード哲学入門』(永野潤著)を激賞してくださっていたのです。平井…