白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

『月刊ムー』で『天狗説話考』紹介!

『ムー3月号』で『天狗説話考』(久留島元著)が紹介されました。

星野太朗さん執筆のBOOK GUIDE欄で「天狗とは何かを、丁寧に考察した解説書」という見出しでていねいに紹介していただきました。本書の特徴が明快に描き出されています。ぜひご一読ください。

なかでも面白かったのが著者の紹介で、

著者の久留島元氏は、国文学博士で、博士論文にしてから「「天狗説話」の研究(同志社大学)」であったという「天狗の申し子」。

「天狗の申し子」とは、天狗一筋20年の久留島さんにぴったりですね。

なお、ご好評のため書店店頭で在庫僅少となりつつあるレアグッズ『天狗説話考』がプレゼント本の対象になっています。書店さんで『天狗説話考』を探しても見つからなかったという方は、代わりに『ムー3月号』を買って応募してみるのもいいかもしれません。締め切りは3月5日まで、お二人限定です(小社内ですらレアグッズ化しているのでご容赦)。

朝里樹さんの連載「都市伝説タイムトリップ」や吉田悠軌さん解説・監修のリレー記事「怪談連鎖」も読める『ムー』の版元さんのサイトは下記↓

ムー|株式会社ワン・パブリッシング (one-publishing.co.jp)

3月号には福岡・荒木家所蔵の妖怪絵巻も紹介されています。

プレゼント本のご応募は小社にではなく、『ムー』誌とじ込みのはがきでムー編集部さん宛にお願いします。『天狗説話考』は小社内でもレアグッズなので。

 

天狗説話考 | 白澤社

『京都新聞』で『天狗説話考』紹介!

2024/1/25付『京都新聞』で『天狗説話考』(久留島元著)が紹介されました。

「天狗、妖怪か神様か」と見出しを付されたインタビュー記事から引用します。

 幼少期から水木しげるさんが好きで、妖怪やお化けに関心があった。その世界に近づくために、大学では文学部で説話を学んだ。民俗学がリードしてきた妖怪研究だが「誰によって、どのように語られ、どう受け入れられたのか。文学研究からアプローチすれば考えることができる。」

久留島さんは水木漫画から妖怪に魅かれたのですね。『天狗説話考』4頁には水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズより『妖怪大裁判』に登場する天狗の絵が挿入されています。

 大学院へ進み、次第に天狗研究に専念するようになる。「古い時代からずっと語られるのは鬼と天狗くらい。鬼の世界は際限がなくて難しいけれど、天狗はぎりぎり一人で追えそう」と20年近く研究を重ねてきた。

天狗一筋20年の成果が詰まった『天狗説話考』は全国の書店で好評発売中です。

天狗説話考 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

 

2024年仕事始めのご挨拶

 白澤社は本日(1/5)より通常通りの営業を始めました。

 本年も、人文・思想・社会のジャンルで出版活動に取り組んでまいります。

 イマニュエル・カント生誕300年となる本年は、電子書籍版だけとなっておりました網谷壮介著『カントの政治哲学入門』の紙の本が復活いたします。戦争・紛争が激化するいまこそ必要とされるカント『永遠平和のために』についても第4章で解読しています。

 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

https://hakutakusha.co.jp/book/9784768479698/

2023年仕事納め

 白澤社は今日が仕事納めです。

 明日から年明け1月4日まで、年末年始のお休みとなります。

 2024年1月5日から平常通りに営業いたします。

 今年は、下記の新刊三点を刊行いたしました。

ひとり親のエンパワメントを支援する | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

戦後思想と日本ポストモダン | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

天狗説話考 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

また、以下の三点の改訂版・新装版も刊行いたしました。

〔改訂版〕イラストで読むキーワード哲学入門 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

愛の労働あるいは依存とケアの正義論〔新装版〕 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

ただ念仏して〔新装版〕 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

 

 白澤社は、来年も今これが面白いと思う本の出版に精いっぱい取り組んでまいります。

 それでは、よいお年をお迎えください。

クリスマスに『ティマイオス/クリティアス』

 今日はクリスマスですね。プレゼントはお決まりですか?

 本もすてきな贈り物になります。

 今年はプラトン著・岸見一郎訳『ティマイオス/クリティアス』をおすすめします。

ティマイオス/クリティアス | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)

 表紙カバーにあしらった人物、白いあごひげと赤い衣が、なんとなくサンタクロースに似ていませんか? ラファエロの描いたプラトン(『アテネの学堂』の部分)なんですけれども、その気になってみればサンタクロースにうっすら似ているような気がしませんか。

 このサンタクロース≒プラトンが小脇に抱えているプレゼント(書物)が『ティマイオス』なのです。

 有名なアトランティス伝説も織り交ぜて宇宙の創造や人類の起源を、S・ヴェイユの言葉を借りれば「前キリスト教的直観」によって語った叙事詩のような作品ですが、デミウルゴス(造物神)やコーラー(場)など現代の哲学者(ヨナスやデリダ)も論じる概念が出てきます。

 年越しの読書に、夢もロマンもある『ティマイオス/クリティアス』をぜひ!

異類の会で天狗とクリスマス

 来る12月24日、『天狗説話考』の著者、久留島元さんが異類の会に登場します。

 オンライン(Zoom)開催なので炬燵から出ずに天狗の話を堪能できます。天狗好きの方はぜひ。

異類の会 【異類の会 第139回 12月24日(日)15時オンライン開催】「天狗と修験者」再考(久留島元氏) (zoku-sei.com)

 12月24日と言えばクリスマスイブじゃあないですか。

 クリスマスに天狗では取り合わせが微妙ですが、サンタさんと天狗には、赤ら顔、鼻が高い、空からやってくる、と共通点があります(と強引にこじつけてみる)。もちろん久留島元著『天狗説話考』にはそんなことは書いてありません。

 異類の会で久留島さんは、法蔵館さんから文庫が出た名著『天狗と修験者』(宮本袈裟雄著)の胸を借りてぶつかり稽古という趣向のようです。

天狗と修験者【法蔵館文庫】 - 法藏館 おすすめ仏教書専門出版と書店(東本願寺前)-仏教の風410年 (hozokan.co.jp)

 天狗と修験者とサンタクロース、どんな三題噺になるやら楽しみですね(たぶんサンタの話は出ません)。

天狗説話考 | 白澤社

驚異の大図鑑!『予言獣大図鑑』(文学通信)

クダン狩り | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)』でお世話になった笹方政紀さんからご新著『予言獣大図鑑』(長野栄俊編 岩間理紀・笹方政紀・峰守ひろかず著、文学通信)をご恵贈いただきましたのでご紹介いたします。

 驚異的な大図鑑です。まずは下記サイトで詳細な目次をご覧ください。

長野栄俊編・岩間理紀・笹方政紀・峰守ひろかず著『予言獣大図鑑』(文学通信) - 文学通信 (bungaku-report.com)

 この大図鑑のどこが驚異的かというと、こういうことなのです。

 例えば、目次にある通り、第一「神社姫・姫魚」系には以下の項目が含まれています。

神の姫/八幡宮の神主娘さと/神池姫/姫魚/神社姫(ヘン魚)/神社姫/姫魚/姫魚/肥前国平戸浜より上る神/姫魚/神社姫/神社姫/神社姫/神社姫/神社姫/姫魚/姫魚/姫魚/(参考)姫魚/龍宮の使/(参考)神社姫/(参考)神虵魚/奇魚/異魚/肥後国熊本珍ら敷もの/人魚/(参考)姫魚/熊本の神主山本氏の娘/大神社姫(化魚)/龍神の使(人魚)/(参考)神蛇姫/龍宮之使(異物)/女魚/肥後国熊本海中より上るめづら敷もの/(参考)神蝮媛/(参考)蛇媛/竹駒大明神之神主の娘/竹駒大明神の神主の娘/竹駒大明神の神主の娘/肥後国の神主娘

 神社姫・姫魚とか呼ばれる和式人魚だけで、ざっと数えると、(参考)とされるものも含めて、だいたい40項くらい?あります(老眼なので数え間違っていたらご容赦)。そして、本を開けば人面魚身の和式人魚の絵が延々と出てくるのです。しかも、どれも構図はほぼ同じ、絵に添えられた文章も似たり寄ったり。

 ふつうなら、ふつうはですよ。代表的なものをいくつか選んで詳しくとりあげて、あとは資料名だけ記しておしまいじゃないですか。ところがこの大図鑑は手間も紙幅も惜しまずにあるだけ全部掲載しているのです。

 しかも、しかもですよ。続く第二「件(クダン)」系の次に、第三「くたべ」系の章が独立して設けられている! 

 いやはや、なんというこだわりでしょう。ふつうなら、ふつうはですよ。くたべは件の亜流として、それこそ(参考)程度の扱いとしてしまうところなのに、わざわざ別章を立てるとは、こんなにこだわるのは誰ですか?(見当はついています)。

 第四以降は鳥が続きます。もうこの大図鑑がいかに驚異的なのかはお分かりですよね。第四「奇鳥」系、第五「双頭烏」系、第六「異鳥」系、ふつうなら、「予言する鳥で一括しちゃえば」と思うところなのに、この大図鑑はきっちり分類して、あるだけ全部掲載。こんなことはふつうなら思いつきません。いや、思いついても実行しません。まさに驚異的な大図鑑です。

 以下、第七「アマビコ」系、第八「山童」系、第九「蜑人」系、第十「きたいの童子」系、第十一「豊後国に出で候もの」系とそれぞれこってりと続けた挙句、これだけやればもう十分、いや十二分だろうと思うのに、第十二 その他。その他がありました、恐れ入りました。

 第十二 その他の最後を飾る項目は「天狗」でした。天狗と言えば、小社の『天狗説話考 | 白澤社 (hakutakusha.co.jp)』(久留島元著)もただいま好評発売中です。『予言獣大図鑑』ともどもご愛読ください。